永遠の500才☆
誤字修正しています
ギュ…ポン!自作の超回復薬を一気に呷る。
ファイト一発ーー!
「ふぃ……」
すぐに効いてきて、気怠い感じが抜けていく。ゆっくりとベッドから降りても、足が震える事はなさそうだ。
「何ですぐ起きるんだよ…もっと一緒に…」
「ルイド君…ゴローデの石鹸を心待ちにしている、おねーさん達の為に私はやらねばならないのっ」
ベッドの上で美しい裸体をさらけ出している自称、成獣のルイド君…御年52才を見た。確かに、まだルイド君と引っ付いていたい気持ちもある。番効果?ともいうべきなのか…ルイド君のフェロモン?が凄くて近くにいるだけでも、ルイド君に意識を奪われるのだ。
多分…天然の媚薬効果を発生しているのだと思う。
そのフェロモンから逃れるように服を着ると、洗面所に飛び込んだ。冷水で顔を洗うと自作のゴローデの果実化粧水を顔につける。
ゴローデの果実石鹸と一緒にこの化粧水もお店に卸してもらおうかな…
台所で朝食用のフレンチトーストとスクランブルエッグを作っていると、呼びかけてくるルイド君の声が寝室から聞こえた。
「今日、石鹸作るの~?」
「あ、うん~頼まれているし!」
ルイド君の顔面からフェロモンが滲み出てる気がするので顔見るの怖いなぁ。名付けて番フェロモンかも?
「ああっもう!キュルリンにも未練たっぷりなんだけど、これはこれでいいんだよねぇ…板挟み、辛っ…」
私が恨みを籠めてサラダ用の葉野菜を手で引き千切っていると、ルイド君が、しまった…という声を上げた。
「どうしたの?」
ルイド君の顔面を直視しないように寝室を覗き込むと、ベッドの上に胡坐をかいて座っているルイド君は頭をガシガシとかいている。
「俺~大きくなってたんだ。今まで着てた服が合わない…」
わおぅ!それは…成長期が一日で来てしまったものね……ん?これはぁ!
「ハァハァ…こういう時こそ、ルイド君には…ハァハァ…天然の毛皮があるじゃない?ホラホラホラァ!天然の毛皮を被ってしまいなさいな…ハァハァ…」
「……」
大人ルイド君がジト目で私を見てくる。あら?大きなモフモフへの欲望がギラついて息が弾んてしまったかしらね?
「あのさ~リレッタは知らないかもだけど、王都を獣化して歩くのは基本禁止なんだよ?」
ええぇ?でも…この間はみつ豆さんが…
「でも、みつ豆さんだってギルドの前でしっとり鱗肌のドラゴンでいたじゃない!」
「あれは小さく変化していたから大丈夫なんだよ、俺は小さくなれないし」
小さく?確かみつ豆さん、お馬さんサイズだったよね?
「みつ豆さん馬くらいの大きさだったわよね?」
私がそう聞くとルイド君は、リレッタって本当に異種族の事に疎いんだな~と言った。
「ミツマメさんのドラゴン時の大きさは90ゲランくらいだよ」
ゲランとは大体1ゲランが1メートル弱くらいだから…きゅっ…90メートルゥ!?タワマン並みの高さじゃないか!
「みつ豆さんはごっじぃぃらぁだったのか…」
「え?ゴシ?」
「うん、異世界の架空の巨大生物のことです…そうか、みつ豆さんも王都では真実の姿を隠していたんだね」
ルイド君は何度か頷いてから
「そうだな~取り敢えず服を買いたいし……獣化して王都に行けないし仕方ない。リレッタの石鹸作りが終わるまでは獣化しとくか…」
「きゃあやった♡………すみません。うんうん石鹸作り終えるまでゆーーーーっくりモフモフしててよ」
「……」
また大人ルイド君から冷たい眼差しを頂きました。
そして私の前でゆっくりと獣化する大人ルイド君……ひゃああ!モッフリが精悍なお顔の狼にっ!(当たり前)
「きゃああっルイド君ルイド君ルイド君っ!」
以前のモフモフより一回り大きくなったルイド君に両手を広げて見せるとルイド君は、ストッ…とベッドから飛び降りて、音も無く私の前に近付いて大人しく私に体を預けてくれた。
やーーーん!モフモフが一回り大きくなって、肩の筋肉がゴリゴリになっている。でも…相変わらずの良い匂い。獣化するとやっぱり匂いが濃くなっている気がするよ。クンカクンカ…
「また匂ってる…そんないいか?獣…」
「うんうん♡………はっ!いつまでも抱き付いていたら時間が足りなくなっちゃう。石鹸作らなきゃ」
取り敢えず朝食を食べようと、キッチンに行き…モフモフルイド君にルイド君専用のお皿で朝食をお出しして、私もフレンチトーストを頂く。
それにして石鹸の売れ行きがいいな~髪の美容液もこれから商品化するとして、化粧水もとなると…
「ゴローデの果実をもっと買っておこうかな~王都に行ったら果実店を何店か回るけど、一緒に行ってくれる?」
スクランブルエッグをモシャモシャ食べていたルイド君は首を上げると
「商店を回るなんてしなくても生産地に直接買い付けに行けば?」
と言った。
「生産地…」
そうか…産地で直接買えばいいのか。運搬はショルダーバッグがあるから大量に買えるし
「それに…ゴローデの産地ならシルバレーと取引のある生産者もいたはずだ。ゴローデによく似た生育環境だからブロエラの実が採れるし…」
「あっ!そうか同じ柑橘系の果実だね。ただ希少性では比べものにならないけど…」
ブロエラは煎じて飲めば胃腸系の病の治癒効果を強めてくれると言われている。確か昨日見せてもらった万能薬の材料リストにも入っていた。
「俺も産地に一緒に行ってやるから、ゴローデの果実の件は…あれ?アニキが来た」
「ん?」
ルイド君がピクンと耳を起ち上げたので、私も意識を外に向けると大きな魔力と共にルイド君のお兄さん、ギリッドさんの魔質が現れた。
玄関の呼び鈴が鳴らされたので、私とルイド君はイソイソと玄関先に移動してギリッドお義兄さんをお迎えした。
「おはよー…ってアレ?お前なんで獣化してんの?」
「成獣……になったら服が…」
ルイド君がそう言うと、室内に入って来た早々ギリッドお義兄さんは、あ~そうか~と笑顔になった。
「いや~おめでとう!そうかそうか!しかし…服か。あっ!だったら服を買いに行ってやろ……」
「お義兄様ッ!」
「…っ!」
思わずギリッドお義兄さんに脅しかけてしまった。折角ルイド君が自発的にモフモフになってくれている状況で多分、ルイド君はうっかり気が付いてないことなのに…!
しかし私が威嚇したことでルイド君は気が付いたようだ。
「そうか…服を買って来てもらえば良かったんだ…アニキちょっと」
そう言ってモフモフと義兄は寝室に入って行った。まさか兄妹で如何わしい事を……ってな訳はなく
「へぇ~デカくなったな!やばっ俺、身長抜かされたぁ~寸法はこれくらいかぁ…」
というお義兄さんの声が聞こえる。恐らく身丈を計っているんだろう…ぐぬぬ。私のモフモフが……仕方ない。
寝室から出て来たギリッドお義兄さんに、以前薬問屋のバルカスさんから教えてもらった若いメンズにお薦めの服屋の住所を書いたメモを渡した。
「王都で服をご購入するなら、ここが薦めです」
「おぅ…ありがと。あ、そうだ…これ先に渡しとくわ。希少なものだから厳重に保管しておいてね」
と、ギリッドお義兄さんがショルダーバッグから結構大きな麻袋を取り出してきた。
「これ、今うちの商会に在庫として保管している万能薬の材料になる素材。万能薬の製法が分かったら是非使ってくれ!ってオヤジからの婚姻祝いだって」
お義父様!体も大きくて立派だけど心意気も素晴らしいわ!お義兄さんから麻袋を有難く頂く。
「アニキ、いいの?高価だし採取には手間も時間もかかる代物ばかりだろ?」
ギリッドお義兄さんに続いて寝室から出てきたモフモフルイド君は、フンフン…と麻袋の匂いを嗅いでいる。ギリッドお義兄さんはルイド君の頭を撫でた。
モフモフとイケメンの美しい美麗な絵を頂きましたー!
ギリッドお義兄さんがルイド君と私の顔を見ながら説明をしてくれた。
「もし、万能薬の製法が古代竜から伝授されたら、万能薬の材料の争奪戦が起こる。元々希少価値の高い素材ばかりだったのに、奪い合い強奪されてさらに価値が上がって、万能薬を作りたいのに素材が手に入らない、高額過ぎて万能薬が作れない…という事態になるのは目に見えている。その為に俺達シルバレー商会は今から素材集めに動きだすことにしたんだ」
「すごい…」
そうか…素材が手に入らないと転売屋みたいな輩がそれこそ素材を強奪したり、盗んだり…そして高額で転売してくる可能性が高い。そうなれば万能薬の値段が跳ねあがる…益々万能薬が手に入らない。
「古代竜に製法を教わっても暫くは振り回されると思う。ルイド…番をしっかり守ってやるんだぞ」
「言われなくとも」
ギリッドお義兄さんは爽やかな微笑みを浮かべてルイド君の頭を撫でてから、出て行った。
「服買ってくるから、ちょっと待ってろ」
うん、宜しくお願いします。さて、シルバレー商会から頂いちゃった非常に気になる希少価値の高い万能薬の材料達…お前達の姿を拝んでやろうかねぇ…フハハ!
「リレッタ…笑い声が漏れてる…怖えぇよ」
ルイド君にツッコまれながらも、麻袋の絞りを解いて中を見た。うわぁ入ってる…臭いがヤバイね。そして素材は一つ一つ小さい麻袋に入っていた。全て魔物理防御と防腐魔法がついている。
「うおーーっ!これサケレイターのヒレじゃないか!深海に潜んでいる魚だよぉ…こっちは…ほえぇぇ!ザリフェンガノの根っこ!これ…しかもまだ生きてる!急いで株分けしとかなきゃ…植木鉢っ植木鉢ぃぃ!」
「……」
裏庭に飛び出して、物置小屋から植木鉢を取り出した。手に持っていたザリフェンガノの根っこを何個かに分けて植えると、急いで温室に飛び込んだ。
「確か亜熱帯性の植物だから、室温は…」
書庫に走り込んで、育成方法のページを捲って調べた。よしよし…株分けして暫く様子を見よう。温室に植木鉢を置くとリビングに再び戻った。そして残りの素材を見ていった。
「グフフ…」
笑いが込み上げる…これめっちゃお高いキンジャーの種だ。種一個で土地付き一戸建てが買えるくらいの価格なのだ。比較的育成は簡単なので一度根付けば後は収穫は楽なのだが…これ桃に似た果実がなるんだよね…これね、一口食べると極楽浄土へ…じゃなくて、シミとか皺とか老化防止に効くんだよ。実は昔、お母さんが一つ手に入れて食べたら…次の日ピチピチの10代のお肌に戻ってたんだ。
しかもそれから…シミとか皺とか増えてない感じなのよ。お母さんも気付いているんじゃないかな…グフフ…アンチエイジング~~!
素材を一つ一つ確認しながら、温室に入れたり冷保管庫に入れたり…片付け終わって、リビングを見るとルイド君がいない…?
おおそうだ、番の魔質を…と探ると北西の方向にいる。んん?方角的に王都の方?
どうしようか…時間はお昼前になっていたが、そのままゴローデ石鹸作りを始めることにした。
一個ずつ皮と実を剥いていく。
するとルイド君の魔質が動いた…北の方角だ。結構離れた所に行っているな…もしかしてみつ豆さんの用事かな?そう言えば、ギリッドお義兄さんはどうなったの?
自分がルイド君そっちのけで、素材に興奮していたのでルイド君を放置していたことに気が付いた。もしかして何か言ってたのかな…そうだ。
リビングに戻ると、机の上に紙が乗っていた。ルイド君の字だ。
『アニキと一緒にギルドに寄ってから買い物してくる』
なるほど…イケウルフ兄弟で買い物ですか…若いお嬢さん方が寄って来そうな獲物ですね。
昼食の時間も迫っていたので、おひとり様の真骨頂…一人焼肉昼から豪華セットを作ることにした。
冷保管庫から霜降り肉の塊を出してくると、バラ、ロース、ハラミかな?後はタンと焼けそうな部位は全部切ってみて、おひとり様用の皿に綺麗に盛りつけた。
「どうだー!一人前焼肉豪華セットだー!」
ああ、写メ撮りたい。サラダも作り、付けダレはポン酢と大根おろしにした。そしてマイフのご飯をよそった。よしっ…おひとり様卓上コンロも自作しているので、それをテーブルに乗せた。
その時…玄関先にルイド君とギリッドお義兄さんの魔質が現れ
「帰ったよ~」
と家に入って来た。完全におひとり様の焼肉豪華セットを食べる気満々で卓上コンロ(自作)に火を入れた私は、リビングに入って来たルイド君とギリッドお義兄さんの2人と暫く無言で見詰め合ってしまった。
「ああっ何!?それ何!?飯だろう?1人で食べる気だったのぉ?俺も食べたい!」
ルイド君が食いついてきた…仕方がないので焼肉の説明をして、台所で焼肉豪華セット二人前…いや追加で三人前を作った。
「ちょっと待ってね…一回実践してみるから…」
鍋奉行ならぬ、焼き奉行に徹する私。先ずはロースかな…をコンロの上に置いた鉄板の上に置く。
「鉄板は熱いから気を付けてね、はいっ!焼けた。まずはギリッドお義兄さんからね~」
「何でアニキなの!」
「年の順番」
「ぐっ!」
ギリッドお義兄さんの前の小皿の上に焼肉を置く。
「その横の小皿の調味料につけて食べてみて下さい」
「よーし食べるよ~……おおっ!美味しい!」
私は手を休める事なくルイド君のお肉も焼き皿に乗せてあげた。
「こういう風に焼いていく料理なのですが、後はご自分の食べる速度に合わせて焼いて…食べて…をするだけです。追加のお肉もまだありますからね。」
そう言って自分の手前の鉄板にタンを乗せた。先ずはタンからだろう!タンは柑橘系の果実の絞り汁をかけた。すると目ざとく見つけたルイド君が抗議してきた。
「ちょっと待てよ、リレッタだけ違うソースかけてないか?」
「果実の絞り汁だよ?酸っぱいけど…?」
ルイド君にもタンの上にかけてあげたけど、梅干しを食べた顔みたいな表情になっている。
「だから言ったのに~あ、マイフは食べます?」
ギリッドお義兄さんにマイフを見せるとギリッドお義兄さんは喜んだ。
「これ、スープに入れて煮込む穀物だよな~こんな風に炊いただけって初めてだ…おおっこれも美味い!」
イケウルフ兄弟は焼肉10人前を食べて…マイフを5杯おかわりしていた。それで太らないの?ワーウルフって不思議…そして皆で食後のお茶を飲んでホッと一息ついた。
「異世界の料理って面白いし、美味しいな~ああ、そうだ忘れる所だった、ホラ…」
ギリッドお義兄さんはそう言ってルイド君を小突いた。小突かれたルイド君は、コレ…と言いながら私にいつもルイド君が使っているローズの魔道具店製のショルダーバッグ(海老茶色)を差し出してきた。
ん?何?
「今日…シルバレー商会と付き合いのあるゴローデの生産者の所に行って来た。その袋に詰めるだけのゴローデの果実を買って来た。使って…」
「…っ!ルイド君、ありがとう!そうだ…お金…」
「いいっ!俺だって働いているし、それに…」
「ダメダメッ!これは経費で落ちるんだから石鹸の材料費の一部だよ。請求書とか領収書もらってきたの?見せて……うんうん、なにこれ安い!え?直接買ったから?何それ…材料費が安いから売価がもっと抑えられるわね…」
頭の中で石鹸の原価計算をしていたら、イケウルフ兄弟に無言で見詰められていることに気が付いた。
「なぁ~ルイド、お前さ…リレッタちゃん連れて商会に帰って来いよ。そうしたら薬術師のリレッタちゃんの為に素材を集めて、一緒に商会とリレッタちゃんの薬術店を運営出来るしさ~」
ギリッドお義兄さんの提案に、びっくりしたのと同時に物凄く合理的で尚且つ、シルバレー商会と薬術師の私とでウィンウィンな関係になれると改めて気が付いた。
なにそれ、シルバレー商会から直で素材買えるじゃない…
思わずルイド君を見ると、驚いたような顔をしていたがゆっくりと私を見てきた。その目はすでに決めている…気がする。私は微笑んだ。
「リレッタ…いい?」
「勿論よ、私はどこでもリレッタ薬術店を開業出来るしね!」
と…その時は簡単に返事をしたのだが、次の日みつ豆さんと両親に話をしに行くと移住は一筋縄ではいかないことだと、思い知らせることになった。
「国王陛下の許可がいるの?」
思わず声が震えた私に、リエガー=リコランティス…父は笑顔で頷いて見せた。
「多分許可に問題はないとは思う。私達夫婦がこの国に永住することでリレッタの自由は得ている訳だし、それに幸か不幸か…リースベル=ナエリアシス侯爵子息の愚行のお陰で、今は無理を言いやすい状況でもある。それに番になったワーウルフの実家に行く…というのも理に適っている。それに帝国とも長年にわたり友好的関係だ」
「そうね~一応許可がいるからすぐには引っ越し出来ないけどね、大丈夫よ。あの馬鹿侯爵の息子がやらかしてくれたから、移住する大義名分も手に入れたと思うのよ『身の危険を感じますので、主人の実家に引っ越そうと思います』てね!」
お母さん達の言葉に安堵していたのだが、意外に一番の難所はみつ豆さんだった。
イケジジイ555才のみつ豆さんは、ルイド君の依願退職を受けようとしなかった。完全なる頑固ジジイになっていた。
ところが、頑固ジジイのみつ豆さんの所に通って2日目
無言の睨み合いをしていた支部長室に来客があった。
背の高い赤い髪の格好いいお姉様だった。お姉様は支部長室に飛び込んで来るなり
「あんたっ若い子達に嫌がらせして何してんのさっ!」
と、怒鳴りつけて来た。何となく…みつ豆さんを見ると、みつ豆さんは顔色を変えて下を向いてしまった。この『あんた』に該当する人物はみつ豆さんだということに気が付いた。
このみつ豆さんを『あんた』呼ばわり出来るこのお姉様は何者だろうか?驚きで固まっていると、そのお姉様はキリリとした綺麗なお顔を私に向けてきた。
「うちの旦那が意地悪してごめんね。ルイドが優秀で出来る子だから支部に残って欲しくて、いじけてるだけだから。ルイドも退職はするけど、何かあったらお手伝いしてもらえるよね?」
「あっはい!勿論です、ミケ様」
んん?ミケ…三毛猫?ルイド君と三毛猫ねーさんを交互に見て、困ったような顔のみつ豆さんを見て前後の言葉を繋ぎ合わせて
この三毛猫さんがみつ豆さんの番…奥様だと気が付いたのだ。凄い美女だった。因みにお年をお聞きしたところ
「永遠の500才よ☆」
と言われてしまった。どうやらみつ豆さんと同郷のドラゴンの村で生まれた、みつ豆さんよりちょーーっと年上のドラゴン種の姐さん女房らしい。
どこの世界にも、ある一定の年齢より上のお姉様が身バレ…年齢バレを許さない、絶妙な年齢というのがあるらしい。ドラゴンには500才が若者と中年の境目のようだった。
みつ豆さんの奥様登場!(^^)!