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<#02:天使の今、そのやりとり>

「いらっしゃい。でも、もうすぐ店仕舞いだから、なるべく急いどくれ、嬢ちゃん?」


 窓から夕日の差し込む店内、今まさに店仕舞いの準備を始めようかという時に限って、ドアベルの音が響いた。

 ここは、雑貨屋と言うべきか、よろず屋と言うべきか、とにかくこの辺境の小さな街の中で一番大きい商店だ。そこを切り盛りしている壮年の店主は、入ってきた少女に促した。閉店間際の駆け込み客など珍しい。それが年端のいかぬ少女ならなおさらだ。


「両替をお願いしたいのだけれど、よろしいかしら?」


 それが真っ先にカウンターにやってきて、荷物を下ろすなり、涼やかな声でそう要求してきた。何を買うでもなく、両替とはふざけているのかとも思ったが、自分の荷物を漁って取り出してきたのが金貨だったのを見て、店主は目をひん向いた。


 薄暗がりの店内に差し込む夕日に照らされて、きらきらと光り輝く金貨を震える手で受け取ると、いやな重さが伝わった。それだけでもう、長年商売をやってきた勘が本物であると告げている。


「銀貨100枚、今すぐ交換できますか?」


「・・・あ、ああ、ちょっと待っててくれ」


 頭の奥がしびれているところに、再度要求されて我に返り、急いで奥の金庫に向かった。

 真っ先に金庫の中に保管してあるセラフ金貨を取り出し、天秤を引っ張り出して計ってみる。少女の差し出した金貨とピタリと釣り合う。何度交換しても、何度確認してもセラフ金貨に間違いなく、己の勘が外れていなかったのがわかっただけだ。


 店主はもう一度だけ、少女の金貨を手に取った。まっさら新品と呼べるほど綺麗な金貨だった。今年鋳造されたばかりのもののように見えるが、少女はこれを一体どうやって手に入れたのだろうか?


まさか、盗んだものでは?


 一瞬、嫌な予感が頭をよぎったが、だからと言って証拠がなく、彼女に問うても知らぬ存ぜぬを突き通すに違いない。

 そして、そこまで考え至ったところでようやく諦めて、金庫から銀貨袋を取り出したのだった。



「・・・すまない、随分待たせた」


「いえ、お気遣いなく」


 両替自体はすぐに済む。銀貨百枚入りの袋を持ってくるだけで済むはずなのだ。

 それが予想以上に時間がかかったにもかかわらず、彼女は特に怒った様子もなく、落ち着いた雰囲気で店内を眺めていた。盗人にありがちな、切羽詰まったような焦りや苛立ちは微塵も感じられなかった。 


 そして、銀貨袋をカウンター越しに受けっとった後、わざわざ断りを入れてから、手慣れた手つきで並べ数を数えはじめた。

 その様子を眺めながら店主は、普段は客には滅多にしない世話話を切り出した。


「この辺じゃ見ない顔だが、親御さんはどうした?」「いません」


「仲間は?」「いません」


「じゃ、じゃあ、雇い主とか・・・」「いません」



 少女は数える手を休めることなく、いずれの問いも即答でもって答えたの見て、店主は頭を抱えた。



「じゃあ、何かい!?嬢ちゃん、ひとりぼっちだって言うのかい!?」


「そうです。一人で旅をして、つい数日前にこの街にやってきました。冒険者登録も済ませています」


「いやいや、どう考えても無茶苦茶だ!危ないだろう!?」


「そうですね、危ないです。ですが、それも承知の上ですよ?」


「この街までこれたのだって、ただ単に運が良かっただけだろう!余計な意地張ってると、死んじまうぞ!?」


「ご忠告、ありがとうございます」


 そこまで言って、ようやく数え終わった銀貨を袋に詰めなおし、口を堅く縛った。

 声を荒げるのは自分ばかりで、少女は微塵も揺るぎはしない。誰が何を言っても考えを改める気はないようで、その美しい瞳が雄弁に語っていた。

 そんな彼女の態度に、店主は一度大きくため息をついて、どうしても気になっていた事を思わず質問した。


「だいたい、どうして金貨なんか持ってるんだ!?」


「おかしいでしょうか?」


「嬢ちゃんのような年の子供が持っている方がおかしいに決まってる!まさか、盗んだりなんかしてないだろうな!?」


「いえ、神に誓って盗んでなどいません」


「じゃぁ、どうやって手に入れたって言うんだ!?金貨なんぞ、大人だってまじめに働いてようやく拝めるかどうかなんだぞ!」


「それは・・・それは、




【本当に、知りたいですか?】




「い、いや、いい・・・」


 突然、雰囲気が変わり、その恐ろしく整った顔つきから放たれた言葉に、その言い知れぬ迫力に押し負けた。聞けば恐らく、いや、間違いなく自分は死ぬ。そう確信したからこそ、否定の言葉が辛うじて口から出た。

 長い人生の中で何度か危ない状況に追い込まれたことはあったが、本当に背筋が凍り付くとはこういうことを言うのかと、店主はこの時始めて思い知ったのだ。


「それと、宿を探しているのだけれども、どこかいいところを知りませんか?」


「は、斜向かいの大きい建物が宿屋だ!少々値は張るが、それなりに評判はいい・・・」


「教えていただき、ありがとうございます。では、ごきげんよう」


 最後に手数料分の銀貨一枚カウンターに置き、彼女が店を後にすると、あれだけ張りつめていた空気が一瞬で鳴りを潜め、今更ながら冷汗が脇を伝った。


 あの少女は一体何だったのか。

 訳ありなのは間違いなかったが、何をどう育ったらあのようになるのか、とにかく不気味で危険な存在だと認識せざるを得なかった。

 その後、身震いしながら店仕舞いを済ませたが、今日の出来事が頭を離れず、おかげで店主は街の衛兵に通報すべきかどうか、一晩中悩むことなった。



 この小さな街は、辺境ともあって宿屋は2件しか営業していない。そのうちの一軒、恰幅のいい女将で有名な宿屋は、夫娘の家族3人で切り盛りされていた。

 また、やや高めの料金だがその分、十分すぎるほどの大盛りで出てくる豪快な料理が人気であり、一階の食堂では、共に大皿に盛られた夕食を頬張り、酒をあおる街の労働者達で賑わっていた。


 そんな雰囲気の中、場違いな容姿の少女がひっそりとカウンターに身を寄せた。

 その姿を見かけた何人かの客は、急にひそひそと声を潜め不躾な視線を投げかけていた。そんな雰囲気の変化を察してか、女将は手早く注文をさばくと、少女に駆け寄った。


「お待たせ。かわいいお嬢ちゃんじゃないか!食事かい?それとも泊りかい?」


「銀貨一枚で、一人何日泊まれますか?」


「食事なしだと、おまけして4泊!食事つきだと2泊、だけどその分メシの量は保証しとくよ!」


「では食事なしで4泊、お願いします。それとは別で、今晩の夕食を別途用意してくれますか?」


「あいよ!晩飯はお任せでいいかい?銅貨10枚でたらふく食える量を出してあげるさね!で、何人止まるんだい?」


「一人です」


「えっ、もう一回・・・」「ですから、一人です」


「冗談だろ?」「一人です」



「・・・こりゃ驚いたさね」


 このやり取りに目を白黒させながら、確かによく見れば、一人旅が十分できる旅装で、背負子には多くの荷物が括りつけらえていた。

 だというのに重さを感じていないかのように不思議と背筋が良く、本当に中身が詰まっているのか疑わしいほどだ。

 これは、何か秘密を抱えているなと直感的に感じ取ると、


「どうやら訳ありのようだね。わかった、相部屋は退けとくよ。個室は二人部屋が空いてるからそこになるけど、それでいいかい?」


「はい、お願いします」


 女将はそれ以上の追求はせず、話を進めた。


「晩飯はおまけしといてあげるさね。そんなちっこい体じゃ、カネ取るほどの料理出しちゃぁ、食いきれないからね!」


「これはご親切に、ありがとうございます」


 少女が銀貨を差し出しながら頭を下げると、『よしとくれ』と言わんばかりにけらけらと笑いながら受け取って壁掛けのフックから鍵を取り外した。


「それじゃあ鍵渡すから、さっさと荷物置いてきな!階段上がって右側、3番目の部屋だよ!」


「はい、わかりました」


 陽気な女将に物静かな少女のやりとり、それを見送ってから、近くにいた男が女将に向かって話しかけた。

 彼は酒臭い息をまき散らしながら今日、彼女を巡って起きた出来事を告げ口しようというのだ。


「ちょっとちょっと!おかみさんおかみさん!」


 口に手を当て、とても呟いているようには見えない音量で、さも内緒話をするような仕草をしている。

その様子に思わず苦笑しながら、女将は手招きに応じることにした。


「酒の追加かい?ほどほどにしとかないと、またかーちゃんにどやされるよ?」


「ちげぇよ!今日の夕方、酒場で前で揉めててよぉ・・・」


「ふーん、あの子がねぇ」


 その切り出し方で、女将はすぐに察した。今階段を上がっていった少女がその揉め事の中心人物だというのだろう。


「同じパーティーだってのによぉ、仲間から治療費ふんだくろうってぇんだ」


「かわいい顔して、教会のお偉方みたいな銭ゲバだってのかい?まっさかぁ?」


「いやいや、それがおっかないんだってばぁ!」


 最初の内緒話のつもりはどこへやら、男は酒の勢いでいちいち大げさな身振り手振りを使って面白おかしく伝えようと今必死になっている。『面白おかしいのは、お前さんの方だ』と心の中で思いながらも、女将は頬杖を突きながら聞き入っていたが、間もなく話の主人公が階段から姿を現したのを見て、すぐに体勢を立て直し声をかけた。


「空いてる席に座りな!すぐに用意するからさ!」


 彼女はゆっくりと店内を見回すと、ちょうど空いていた奥の席に引っ込んだ。見た目だけでもとっつきにくい印象があるのに、ああも近寄りがたい雰囲気を出す必要ないはずなのにと、小さく溜息を洩らした。


「はい、おまちどうさま!そんなに心配しなくても、今日はもう誰も声をかけて来やしないんじゃないさね?」


 『あたし以外』と最後に付け足して、様々な料理がまとめて盛られた皿を一枚彼女の前に差し出した。

彼女用に調整したとは言え、それでも通常の2人前ぐらいのボリュームありそうだが、これがこの店の常識だ。 

 少女は、手にした小さな包みから自分用のカトラリーを取り出しきれいに並べると、手を組み食前の祈りを口ずさみ始めた。店内の雰囲気に配慮してか、幾分音量を落として紡がれる言葉ではあったが、それでもその一角だけが清浄な空気に包まれるような錯覚を女将は覚えた。そこに『早く食べろ』と催促をはさめるような隙はなく、彼女が祈りを終えるまで黙って見守ることにした。


「熱心だねぇ。でもそんなんじゃぁ、せっかくの料理が冷めちまうよ」


「ごめんなさい」


 少女は短く謝罪だけ口にして、ようやく料理に手を付けはじめたのを見て、女将は飲み物をテーブルに追加した。とても大人には見えない彼女に酒を出すわけにはいかないので、先ほど急いで娘に取りに行かせたヤギの乳だ。


「どうだい、うち自慢の料理は?」


 しかし、彼女は全てを聞き流しているように何の反応も示さず、ただ黙々と口に運ぶだけだった。

表情に変化がなく、料理に夢中になっているのか、会話に応じるつもりがないのか、普通なら判断に困るところだが、女将は構わず世間話を続けるつもりのようだ。

 最初は料理自慢に始まり、最近の景気はどうだの、とりとめのない話が続き、最後にはここのところ教会は評判悪い、カネをふんだくるわ、逆らうものは処刑するわ、正直やりすぎだと愚痴に変わっていた。


「・・・」


 しかし、彼女が手にしたカトラリーは淀みなく動くばかりで、一向に女将の話に耳を傾けているようには見えなかった。

 女将にしても、ここまで無しの礫で袖にされたのは初めてであり、さすがに少々頭に来てどうやって物申してやろうかと考えたところで、ふと何かを思い出したかのように、彼女は飲み物で口の中を流し、


「すみません。長らく食事中の会話は禁じられていたもので、どうしても癖が抜けないのです」


とだけ言った。


「いや、もういいさね・・・」


 ここまでマイペースな客は見たことがなく、女将は大きく肩を落として盛大に溜息を吐いた。そもそも、訳ありにまともな回答を期待した方がバカだったと気づいたからだ。

 仕方がないので食べ終わるまで少女は放置して、仕事に戻ることにした。ほかの客に問われた時は、『やれやれ』と言わんばかりに首振るだけで答えた。


 そうしてしばらくした後、彼女は食べ終わったようで、皿を見れば実質二人前あった料理はきれいに無くなっていた。その食べっぷりだけは評価してあげるよと思いながら、女将が食器を回収しに来てみれば、ちょうど受付の時に聞きそびれたことを思い出した。


「そう言やぁ、名前を聞いてなかったね。あたしゃ、ダナってんだ」


「・・・レグニア=アーケナスと言います。お料理、ごちそうさまでした」


 どこまでも丁寧な物腰で接してくる彼女に接していると、今度は体のあちこちがむず痒くなってきた。

『一体どこの箱入り娘だよ』と頬をかきながら、女将は彼女が階段の奥へと消えていくのを見送った。




 翌朝、朝日に照らされた街の教会の鐘楼が、荘厳な音色を奏でる。この街にある教会もやはり、街の規模からすればやや過剰とも言える大きさであり、景観の中で明らかに浮いていた。


 教会の主である神父はもちろん賛美派に属しているが、退廃に耽るようなタイプではなく、どちらかと言うとカネが好きで、ため込むのが趣味という、街の人間からすれば『大人しく商人でもやってろ』と言いたくなるような人物だ。要は拝金主義なわけだ。

 賛美派の御多分に漏れず、冠婚葬祭事あるごとに金銭を要求するのであまりいい顔をされていない、小さな街の嫌われ者である。


 しかし、本人はどこ吹く風、余裕綽々で日々を過ごしている。

 それもそのはず、今まさに教会の権力は絶頂期、しかもこの街を治める代官と裏でしっかり繋がっており、滅多なことでは排除できないだろう。大都市圏と違い、収入が少ないのが悩みではあるが、その分やっかみも少ないこと思えば、小悪党の神父にとっては身の丈に合っていると、一応の納得をしていた。


 あくびを噛み殺しながら、適当に小間使いたちの様子を尻目に教会を見回っていると、礼拝堂にはすでに参拝者来ているようで、中を覗けば少女が一人、女神に向かって祈りを捧げていた。

 甲斐甲斐しく床に跪き、一人控えめな声で、朝の祈りに使われる聖典の一節を朗々と唱える姿を見た瞬間、思わず絵画に切り取ってしまいたい衝動に駆られそうになった。


 しかし、涼やかな声色は朝の清々しい空気と合っており、己の欲望でそれを壊すのも正直勿体無い気がした。それに、自分は曲がりなりにも教会に属するもの、さすがに祈りの邪魔をするようなことはすまいと思い直した。

 そうして、彼女が見事一言一句間違えることなく唱え終わるのを待ってから、礼拝堂の中へと歩を進めた。神父は、わざとらしく軽い拍手でもって賞賛し、挨拶をした。


「おはようございます。お一人ですか?珍しいですな」


 誰がどう見ても胡散臭い笑顔を張り付けて近づこうとした時、少女は懐から何かを取り出し、指ではじいて投げつけてきた。胸元目掛けて飛び込んできたそれを、神父は慌てて両手で受け止めた。まるで、『それ以上近寄るな』と言わんばかりの蛮行だ。


 一瞬、その行儀の悪さに神父は教育してやろうかと思ったが、投げつけられたものを見てそんな考えが頭から吹っ飛んだ。開いた両手のひらに収まっていたのは、きらりと光る黄金の天使、何一つ曇りのない金貨だったからだ。


「おはようございます。一応ご挨拶をと思いまして、伺った次第です。それは先払いの意味も含めたご寄付です。どうぞお納めください」


「・・・どうやら、あなたは実に敬虔な信徒であらせられるようだ!」


 にんまりと満面の笑みを浮かべながら、大げさに手を広げ歓迎の意を表す。わずかに残っていた眠気など、もう微塵も残っていない。金をくれるのであれば 年も年齢も関係ない。ましてや、金貨一枚という大金ならばなおさらだ。どうして彼女が一人なのかだとか、家族がどうのこうのだとか、そういう諸々の疑問を心の棚に上げて、神父は接することにした。


「して、先払いとは?差し支えなければ、お答えいただけますかな?」


「もしかすると、この街ではしばらくお世話になるかもしれません」


「そういう事ですか、なるほど。よくわかりました」


 要するに何かあったら便宜を図ってくれと言うわけか。

 省略された彼女の意図を察した神父は、大きく頷いた。


「それと、これはできればの話になりますが、私のことはあまり言いふらさないようにお願いします」


 これに対し神父は、ただ黙って笑顔で返すだけに留めた。恐らく、逆説的に余計な詮索はするな、と言う事なのだろう。そこには名前すら含まれるはず。

 しかし、それがカネになるのであれば、神父は情報も売るつもりだった。

 だから明確には答えない。久しぶりの大物なのだ。下手を売って逃してしまっては元も子もない。


「それでは、これにて失礼いたします。ごきげんよう」


「ええ、あなたに神のご加護があらんことを!」


 背負子を肩にかけなおし、別れを告げる彼女に、神父は妙にさわやかな声でもって答えた。久しぶりの大きな収入の予感に、心を抑えられなかったのである。

 その証拠に、彼女が去った後、絨毯に爪先を引っかけて盛大にすっころぶのであった。


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