お嬢宅とウタカと再び公園
瞭明さんの作品を先に読まないと、わけの分からないことになります。
シュンと私の話が終わり、瞭の任務も終わったところであった。
「で、これからどうする?」
「相変わらず、決めてないのね」
「あぁ、お家に帰りたい」
(ふざけてんのかお嬢、散々、私達を振り回したうえで帰るというのは許さん!〈一番振り回されていない張本人〉まぁ、この件は瞭が何とかしてくれるだろう!)
「と、いうわけでお嬢宅へ出発だ!」
(ほい、きた!)
「オー!」
~お嬢宅前にて~
(さーて、お嬢宅前まで来てしまった!まてよー、たしかお嬢宅前には・・・・・ ヤッパリいた!庭から走ってくるあいつだ!)
「ウタカ~!会いたかったよ~!」
(そうウタカだ。勿論、人ではない。れっきとした犬である。いゃー、じつに可愛いね~!お嬢、とはもう、比べものにならないくらい!)
「今、なんか馬鹿にされた気がする…」
(はっ…!こんなところにエスパーが…! っと思ったがまてよ!
このことは、瞭も思っているのでは?)
「申し訳、御座いませんでしたーーー!」
(はい、きましたー!どうせ、瞭も同じようなこと考えていると思っていたぜ!だが、お嬢ーー!瞭は反省していると見せかけて、お嬢を騙そうとしておりまーす!)
「…ッ、声が大きい!」
「はい、スイマセンでした」
(今絶対、チョロいと考えていただろ、瞭の奴!見てろよ、瞭!)
「こいつ、今チョロイとか考えてたぞ」
「えっ?」
(ハッハッハ、瞭の奴め、顔に出ているぞ!)
「どーゆー事、バカ執事」
「申し訳ございませんチョロj…お嬢」
「ちょっ、瞭それほぼ言ってる」
「瞭」
「はいどうも瞭です」
(私は知らん振り!私は知らん振り!)
「叩いていい?」
(瞭が〈お前も同じようなこと考えていただろ!〉と云わんばかりに私を睨んでくる。全く、困ったもんだぜー!まぁ、私の一言がなかったら、全てのことが無かったのだが……)
バシンッ!
(ハーイ!きました!ドM瞭!、本人は絶対Mではないと言っているが、読者の皆さん、どう思いますか?)
「ナイスお嬢、なかなか効いた」
「ごめん、ちょっとやり過ぎた」
(ハハーン。お嬢の奴、罪悪感を抱いてやーんの!笑笑!)
「俺はま、んぞく、だ」
(What do you mean?、まあ何となく乗りで)
「瞭一」
(カンペキ 完璧 完ペキ カン璧 完ぺき perfect)
「俺はりょういちじゃね一ぞ!」
「ねいちぞって何だよ!」
「そろそろ勉強しない?」
「「「サーセン(伸ばし棒の方)」」」
「ワン、ワン(いち、いち)」
ウタカが吠えたぞ!あの愛らしいウタカが!
「ウタカもああ言ってるしそろそろ行こうか」
「そうだな」
「ウタカが言うならしょうがない」
「ねえ、私は?私は?」
(すまない、お嬢、君ははじめからそういう役目だったのさ!)
~公園にて(パート2)~
(さーて勉強はじめるか、とみせかて・・・・・)
「じゃあ、私は遊んでくるから」
「おい!」
(瞭、今頃お嬢と2人きりになっていることに気づいてるぞ!)
「うわー、アイツら、2人きりじゃん!この状況は全て君の盤の上の出来事かい?異端児」
「当たり前じゃないか、シュン。私を誰だと思っているのだね!」
「まだ、何かを企んでそうだが・・・・・?」
「まぁ、一つ言っておくと、今は瞭が何かを企んでいる最中だ!俺はそれを見守るだけなのだが・・・・・」
「・・・・・なんだよ」
「それは、※※※※」
「なるほど、そういうことか」
~時は遡って〈公園パート1〉 瞭がお嬢に国語を教えている時である その時シュンと二人で、お嬢達を傍観していた時である~
「もうすぐ終わりそうな雰囲気なのだが行くか、異端児」
「まぁ、まて、私の予想では、お嬢宅に行って、もう一度ここに戻ってくると思う!、さぁ、問題。私は何を考えているでしょーうか?」
「いやらしいこと」
「それ、セコくない!」
「正解は正解だ!」
「おいまて、私はまだ正解とは言っていないよー!」
「どーせいやらしいことなんだからいいじゃないか、異端児くん」
「まぁ、そーだけど!」
「ということで、正解だから生茶一本奢りね!」
「そこはジュースじゃないのかよ。ってか、なんであれで正解なんだよ!セコいだろ、あの回答!」
「だって、具体的にって言われてないじゃん!」
「まぁそーか!次からは気をつけよう!って話はどーでもいいんだよ。一つ聞きたいことがある。さっき、もう一回ここに戻ってくるかもしれないって言ったよなー?」
「うん!」
「じゃぁ、シュンにひとつだけ質問!また公園に戻ってきたとき、お嬢に教えたいか?」
「いいや!」
「だろー!じゃぁ、瞭にもう一回やらせるのはどう?」
「それ、イーねー!、でもどうやって?」
「それはカーン単!お嬢宅からダッシュで公園に行って、すべり台にでもいればいい!」
「それだけでいいのか?」
「あぁ、いいのだよ、ではよろしく頼む!」
「了カーイ!」
~時は戻って〈公園パート2〉~
「でも本当にそんなことになるのかい?」
「あぁ、なるとも」
「そう考えると、テメーは怖いなー!」
「私より凄いやつは他にいるがな~!」
「誰?」
「それはご想像にお任せします!」
そうやって、私は立ち上がりシーソーの方ヘ行くのだった!