一話だよん
ちょっとある事情がありまして、学校をやめた者です。私はある目的を果たすため、旅というか、逃避行をしているので、必然的に国を回ることになりました。驚かされたのは、人間はその土地によってまったく異なるということです。これを文献にしないのはあまりにも勿体無い!と、私の先生が仰るのが目に見えているので、文字に書きあらわすことにいたします。
玲瓏希菜子というのは目立つので、吉村雅美として生活しております。
ここは、旧福岡県福岡市、現在13区の皆さん温暖な気候によりやや陽気です。私のような他区出身者も、馴染みやすいといえます。ただ、治安が少し悪いです。
ここでお世話になるのは、塔矢まりあちゃんのお宅です。このお家の様子を表すために、一部会話を抜粋させていただきました。
「雅美ちゃーーん♡おやつ食べるーー?」
「えぇ、いただきます」
「やん敬語ーwww雅ちん大好き♡♡♡」
「私もまりあちゃんが好きですよ」
「えーー照れるわーー」
「私もです」
「うぉんマジで!?うちら気ぃあうねww」
「そうですね」
まりあちゃんのwwwは、笑笑と形容することもできましたが、wwwのほうがまりあちゃんに似合っていると思いましたので、そうさせていただきました。
塔矢まりあちゃんは、ゆるふわパーマを天パと言い張り、薄ピンクのマニキュアを塗り、茶色のカラコンを入れ、色付きリップを塗るという生粋のJKです。
実は私と同い年なのですが、精神年齢にすると私の方が上のようなので、2つ年上で若く見えるお姉さんで通しております。
大好き♡とは、挨拶のように使うもののようです。軽々しい感じもしますが、「死ね」を挨拶に使うよりはかなりポジティブで元気が出ますね。‥例えがまずかったでしょうか。
先生に怒られてしまいますね( ´∀`)
まりあちゃんは、どんな子であろうと私の恩人です。初対面の私に宿まで貸してくれたのですから。あの子には、人を思いやる心と、危機察知能力があります。あの無限のポジティブさは、私を元気づけてくれました。
JKをブランド視し、ビジネスまで生まれる世の中。人々はJKの底なしの希望の光にあやかりたいのでしょうね。
以上が私の考察です。
追伸
とんこつラーメンがオススメです。