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僕は生きる

作者: 月野 光

体中に打ち付ける鉄のような雨

冷たい……

重たい……

痛い……


傘も差さずに一人歩く

お金以外を失った

未来も 努力も そして君も……


お金がいくらあっても満たされない


君がいない……

その事実がこんなにも苦しく

そして受け入れがたいなんて……

君がいなくなるまでは気付かなかった幸せ


君がいたから僕は僕でいられた

君がいたから僕は前を向けた

君がいたから……


思いを巡らせる度 君は笑う

最後のその瞬間まで……


君がいない……

それでも僕は生きなければいけない

君が見れなかった景色を見て

君が出来なかった経験をして

君が残した想いを僕は受け継ぐよ


だから今はさようなら


僕は生きるよ

君の分まで……


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