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クエスト:【始まりの城からの脱出】

作者: 縫織 縁

文法的におかしいところや、表現として不自然な箇所があればやんわりと教えてください。

評価お待ちしております!(小声)

唐突ですが、わたくし葉月はづき禍裏まがりはクラスメイト共々召喚されました。

……いや、冗談だとか夢オチとかではなく。で、今はテンプレな説明を受けた後にクラスメイトのステータスが順番に調べられています。『ステータス』と唱えれば自身のステータスを確認することができ、『ステータス開示』と言うことで周りに開示する事が出来るそうな。


これまででめぼしいステータスは……こんなのとか。



Name :【聖園みその ひじり

性別:【男】

種族:【異世界人】

職業:【勇者】

称号:【光の勇者】【剣聖】【文武両道】【非モテの敵】

Lv.1

Str :B

Vit :C

Dex:C

Agi :B

Int :B

Luk:S


我が校一のイケメン、聖園みその ひじりクンのステータスだ。この主人公体質め……。


ちなみに一般人だとステータスはD程度、騎士たちも高くてBを越えるステータスが一つある程度らしい。

HP(たいりょく)MP(まりょく)技能(スキル)などは本人か、技能スキル:【鑑定】を持つ人だけが見ることが出来るそうだ。


そんな事を考えている内に自分の番が近づいて来る。

列が縮むにつれて、ここから逃げ出したくなる。

「ああ、逃げたい……」

「そんなにステ低いのか?災難だな」

話しかけてきたのはクラスメイトの1人だ。俗に言うオタクである。召喚されて5秒で異世界召喚と特定した自分と同程度のオタクである。よく趣味の事で話す間柄だ。一体誰に紹介しているのか、などと思いながら言葉を返す。

「ああ、いや、そうじゃないけど……」

「違うのか、じゃあ何でだ?」

「……称号の欄がちょっと」

「ああ、それはなあ……」


「次、どうぞ」

自分の番が来てしまった。

「ええと、僕のステータス弱っちいんで、勘弁してもらっちゃダメですかね?」

「ダメです」

ダメらしい。しぶしぶと、唱える。

「………………ステータス開示」


Name :【葉月はづき 禍裏まがり

性別:【男】

種族:【異世界人】【現人神アラヒトガミ

職業:【禍ツ神(マガツカミ)

称号:【触れるな危険(アンタッチャブル)】【理不尽の権化】【神殺し】【災禍の邪神】【神の天敵】【魔導の神髄】【首狩り】【ものぐさ】【本の虫】【モフリスト〈猫派〉】【ゲームオタク】

Lv.1

Str :SS

Vit :AAA

Dex:S

Agi :EX

Int :SSS

Luk:E


……そう、これが逃げたかった理由。さっきの勇者を鼻で笑えるステータスだ。今流行りの俺TUEEEのお供である技能スキル:【隠蔽】なんて便利なモノは無い。無いったら無い(泣)。


この無駄に高いステータスに関しては残念な事に憶えがある。地球ではステータスの閲覧などという摩訶不思議な機能は無かったが、魔法だとか幽霊だとか、所謂いわゆるファンタジーなモノは沢山あったのだ。


「……は?」

「おいおい、マジかよ……」

「何と…………」


さて、現状を整理しよう。自分のステータスはクラスの中ではおろか、この世界でも上から数えた方が早そうな位である。そんなステータスを開示すれば自分が目立つのは自明の理。しかし、問題が一つ。


自分は人との関わりを非常に苦手とする人間である。


自分からすればこんな周りから積極的に介入されるであろう状況は勘弁願いたいところ。

となればこれからすることは一つ。

「……………………戦略的撤退!」

この城からの脱出である。

補足:lvが1なのは異世界に召喚された時点でlvの計測が開始するから、という設定です。

2019/05/02:今となっては黒歴史そのものなのですが戒めの意味も込めて残しておくこととします。

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