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悲しみの向こうに (完結)
それが、去年の話だった。
3年生になった私。去年神田先輩が使っていた綺麗なユーフォを使って、
毎日練習に明け暮れた。
去年の悔しさをバネに。
去年よりいい結果を得るために。
でも現実は全然甘くなくて。
「支部・・・奨励賞・・・」
それが、私たちの結果だった。
去年と同じように悔しい、悲しいという思いが錯乱しているけど、
去年より、後悔はしていない。
やれることはやった、頑張った。
それに結果は中途半端にしかついてこなくて、
それが私たちの今の実力だったんだ。
銀賞は、悪いことじゃない。
恥ずかしくないんだよって。
隣にいた団体の先生が言っていたのが聞こえた。
どの形で終わっても、大切なのは結果じゃなくて、
今までの「やった」「頑張れた」が私たちを成長させるんだ。
そして、私たちは次の世代に思いを託していく・・・・
突然終わってすみません。