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マインドレース  作者: 駿河学
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こじれるははじまり

気づけば30歳を超えてようやく筆をとったというわけなんですが…、

頭で想い描く空想の世界、妄想の世界、そこに広がる瞬発的なストーリー、

自分で堪能しては、時間とともに消えていく…そんなことは多々ありました。

あれは高校生の時からのこと、当時も自分が小説家になると公言したこともありました。

けれど今私はアラサ-の垣根を越えた悪い大人です。

そんな私が思い付いた物語を、ルールも無視して形にしてみようというのが最近の突発性です。

勝手ながら気分で書きます。いつまで続くのか未知の挑戦ですが、はじめます。

まず言いたいことは、少なくともこの文章に目を通してくれたあなたに感謝を言いたい。

ありがとう。

--------------------

緊迫した空気であるはずのシーンで、余裕をぶっこいてるのは主人公であろうリーダー。

普通は客を装って隙をうかがってから「金を出せ!」のはずだが、そのパターンではないようだ。

全員揃ってニワトリの被り物で入店。ハロウィンは過ぎたし違和感抜群。寒い季節でマフラー巻いてるのはファッションを意識したものではなく、活用できる何かの手段の可能性を考慮した。

慣れていても足早に入口から待合用のソファを踏みつけながら乗り越え肩を高く構えた。

定位置に付くチームメイトは互いに目線に気を配る。

ほぼ同時だろうか、それなりに指南された警備員は客に伏せるよう指示したそうな手振りで

第一声から「やめなさ~い」と探り探りで叫んだ。

ここから一部を除いては、皆同時に静止状態から頭で状況整理に思考をフル回転。

目を見開いたころには、体が反応してなぜか先に頭をかかえてしゃがみこむんだな。

そしてなぜこのカウンターの女子の一人は必ず机の下のボタンに手が伸びるんだろうか。

「あんたは今回はざんね~ん!また会ったら抱いてやんよw」と計画通りに序章に踏み出したのは、若頭的存在の”みのる”。「バキーン!」と金属音で、伸びた女子の手を簡単に吹き飛ばした。

これが号令となり、夢ではなく現実の現状を把握し始める皆様方の行動と言ったらもう、

女性は「きゃ~」子供は「うぇ~ん」老人夫婦のおじいちゃんは「あわわ」と崩れて尿を漏らす。

この流れはお約束だ。警備員は監視カメラに目を向けて何やら合図・・・っとそこで目の前に立ちはだかるは比較的大柄な”じんくん”。「静かにしろー」とグーで警備員を「ズゴーン!!」だ。泣く子も黙るってわけで。さすがに二人のリアルなヤバい被害者を出したところで、人間はマジ黙る。

日常のハッタリヤローも黙って震える。正義の味方はこのお二人さんだけだったはずだ。

奥の廊下手前に立つのは今回から参加した物静かな”たつや”。リーダーの背中に立つ見張り役の女性は一番年齢が上の”まさみさん”。このチームメイトは5名。多過ぎず少なからず。

しかし今回は補佐が必要な計画だけに、今回限りの参加の”上村兄弟”ってのもいる。

入店前から先に行ってた、除いた一部だ。兄弟はまだ兄貴は高校3年生で、弟は小5?とか。

先にもう指示した手順で口座から金を移してた。今回の脇役にしてキーマンだ。

兄貴はじじいに変装。弟は女装して女の子ですよっと。前回はいなかったが…本当はいた。

今回はこの兄弟を使うことで、刺客が来ても騙せるはずっていう保険要因でもあった。



今日飛び出した家ではいつものようにトーストの香ばしい臭いと、大人の飲み物である珈琲の香りが玄関まで漂っていた。

昨日の現場に行く前には、迎えに来たじん君が玄関から車までの間の10mくらいの間に気になることを言っていた。「たつやは人を食ったことがある」と。

今日は迎えに来ていないから、たつやは人を食ったことがない人間なのか、もしくはこれから食うんじゃなかろうか…とか、いろいろ考えながらまた車に乗り込んだ。


そもそも、これはドッキリだった。

祝いをするために仕組んだ壮大なドッキリ。

動画投稿サイトの年間グランプリを狙うだかのノリでやり始めた作品であった。

事件に巻き込まれて仲間が死に、事態は一転騙されたターゲットはなぜかタイムスリップ。気づけば仲間も生きてる。事件の前日へ。

この状況を演じて作り出した場合に、ターゲットはタイムスリップを信じるか。

タイムスリップしたのなら、これから起きる事件をどう回避するのか。

しかし、意外すぎる展開となるのである。

これから起きた、こじれた事件は現実なのかドッキリなのか。


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