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別世界  作者: AKARI
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始まり

広くて青い綺麗な水。周りには緑色の森。前に優しそうにこっちを見て微笑んでいる二人がいる。だが顔が良く見えない。ぼやけて見える。声をかけても、どんなに必死で叫んでもただ微笑んでいるだけ。駆け寄ろうとしてもなぜか近づけれない。それどころかどんどん離れて行く。私は、走り出した。全速力で走った。でもなぜか追いつけない。どんどん離されていく。二人の姿が見えなくなっても私は走った。ずっと走ったらいつか追いつけると思って…。



「・・・・・・て、ベラ。起きて、ベラ。」

私は目を開けた。眩しい。

親友のアリスが目の前にいた。

「もう。いつまで寝てるの。もう授業おわったよ。ずっと起こしていたのに気づかなかった。先生怒ってたよ。」

「あぁ。ごめん。またあの夢をみてたの」

「またあの夢、見たんだ。最近多いね。」

「あれは何なんだろう」

「私に聞かれても分からないよ。」

アリスが笑いながらいった

一体あの夢は何だったのだろう。小さい頃から何度も見ている夢。最近は見る回数が増えてきた。

「速く帰ろう。もうクタクタ。あなたとは違って寝ていないから速く帰って寝たい。」

「ごめんごめん。私が起きるのを待ってだよね。ごめん。」

私は急いで荷物をまとめた。

アリスとは小さい頃からの仲良しだ。近所に住んでいてこの夢のことを知っているのはアリスだけ。私が一番の信用出来る親友だ。アリスがいなかったら私どうなっていたのだろう。


「それよりさ。今日から夏休みだよ。今度の日曜日海の近くのでっかいモールに行こ。沢山服買うの。」

アリスが歩きながら言った。

「えー。私海行きたい。」

「じゃあ海は来週で今週は、モールいこ。お願い。どうしてもモールに行きたいの。」

アリスは可愛い子犬みたいな顔で言ってきた。

「うぅ。分かった。じゃあ今週はモールに行こ。」

「やった~。ありがとうベラ。じゃあ今週の日曜日にね。超楽しみ。」

そして私とアリスは別れた。


その日の夜、細く暗い路地で5人のマントを着た人がいた。

「もうすぐあの方の16歳の誕生日だ。あの力も目覚めてくるだろう。あの方の様子は?」

5人のリーダー的な人が言った。

「まだ力は、目覚めていないですが、少し変化が起きているようです。」

小柄の人がいった。

そしたらその人の横にいた背がすごく高い人が

「いったい、いつになったら力が目覚めるんだ!もたもた待ってる暇はないぞ。力が目覚める方法はないのか。」

苛立ちながら言った。

「ありません。力はあの方が自分で目覚めさせるしかないのです。」

その後リーダーと小柄な人以外の人たちがくちぐちに話し出した。

「それぞれの王が頑張ったがレーガンを倒せた王はいなかった。もうあの方しか倒せない」

「レーガンはもうすでにあの方の力が目覚めていないことを知っている。」

「早く目覚めさせなければあの方の命も危ない。」

「いったいどうすればいいんだ。」

小柄の人が両手をあげていった。

「みなさん落ち着いて下さい。あの方ぼ力が目覚めるまではこの私が命をかけてあの方を守ります。」

「くそ。レーガンが『ヴラドの血』を飲んだせいで今は誰も倒せない…」

「早くあの力が目覚めてくれなければルーブの国はレーガンに支配される」

「早く力が目覚めてくれるとこを願おう」





ベラは朝の9:00の起きた。

頭が痛い。身体中がムズムズする。今日は、アリスと買い物なのに最悪。

「ベラ、いつまで寝てるの。アリスが来ているわよ。」

お母さんがそう言って部屋に入ってカーテンを開けた。

「眩しい…」

「ほら、いつまで寝てるの。早く用意しなさい。」

「うーん......」

何でこんなに早いんだよ。

ベラはそう思いながらベットから出た。

その時アリスが私の部屋にきた。

「ベラおはよう。」

「おはよー。何でこんなの早いの?」

「だって沢山のお店を見たいから。」

「分かった…準備するから下で待っていて。」

そしたらいきなりアリスがクローゼットを開けて私の服を投げて渡してきた。

「ちょっと。」

「待ってる暇なんて無いよ。ほらそれ着て。っあ、それとそこにある袋、クロワッサン入ってるから歩きながら食べて。」

「ちょっと。今日何かあるの?」

「別に何も無いよ。久しぶりの買い物だからちょっとテンションが上がってるの」

アリスは目をそらしながら言った。ベラそれを逃さなかった。

それから10分もたたないうちにベラは家を出た。

「ねえ、今日本当は何かあるんじゃないの。私に隠し事してるでしょう。」

ベラがクロワッサン食べながらアリスの目をじっと見て言った。

「…分かったよ。言うね。あのね、モールの水の広場のショー覚えてる?。」

ベラは、食べながら頷いた。

「今まで改装工事しててやってなかったけど今日からやるの。ベラ好きだったでしょう。だからビックリさせようと思って…」

ベラは目を丸めてクロワッサンが口にあるにもかかわらず大声でいった。

「嘘。本当に。」

ベラは思わず口の中のクロワッサンを飛ばしてしまった。

「マジで。やった~。アリス大好き。」

と言ってアリスに抱きついた。

「良かった。喜んでもらえて。でも口の中のクロワッサン全部食べ終わってから抱きついて。服についちゃう。」

アリスは、笑いながらいった。


モールに着いたベラは大きな声で言った。

「早く水の広場に行っていい場所取ろう。」

まるで小学生1年生みたいだ。

水の広場はすでにたくさんの人でいっぱいだった。

「もうこんなに人が来てるの。」

「人の間を通って前の方に行こう。」

二人は手を繋いで離れないようにしながら人混みの間を通って行った。普通なら30秒で行けるところを2分ぐらいかけて最前列に行った。

「ふう。やっと前に来れた。あとどれぐらいで始まるかな〜。」

「えっとね。」

ベラが携帯を出そうとしたら後ろにいるでっかいおばさんが押して来て携帯が落ちてしまった。

「あーらごめんなさいね。」

ベラは大丈夫だと言ったがもうおばさんは聞いていなかった。

「大丈夫。ベラ。」

「うん大丈夫。何なのあのおばさん。」

ベラはぶつぶついいながらしゃがんで携帯を取ろうとした。

その時、突然大きな爆発音が広場に響いた。

ベラは顔を上げた。爆発は近くの香水ショップと水槽からだった。

「.........なんなのこれ...............」

その瞬間ベラは気を失った。











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