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他人事症候群  作者: ココロ
お嬢様と一人の執事
3/12

03-締切

勢い余って、帰る。なんて言ったのはいいけど…。

「こんな時に限ってどうして私は鍵を持ってないのよ!」

私は家の玄関の前で嘆いていた。ついでに、父も母もいない。朝から仕事だそうだ。付け加えると、それにセンマ以外の使用人はみんな両親について行って、現在家には誰もいないのだ。

「ですから、お嬢様が机の上に置きっ放しだからですよ」

「うぅ…。まあ、そうだけど」

まあ、いっか。……いや、よくないのか。

「どうします? 学校に行って怒られますか? それとも、学校に行かず怒られますか?」

「結局、怒られるじゃない…」

はあ…。と軽くため息をついた。

「どうしよ…。先生に怒られる…」

それだけは避けなければいけない。

「お嬢様」

「少し待って、考えてるから…」

裏口は……朝閉めた記憶がある。

なら、二階の窓は? ……だめだ。風が強いから閉めなければいけないと朝、メイド長から言われたことを思い出した。

「あー! もう! どうしよう!? センマ!」

「鍵ならここに。私の鍵がございます」

妙に澄ました顔が、妙に腹立たしい。私はなんのために考えてたのよ…。

「なぜもっと早く言わなかったの?」

「言おうとはしたのですが、少し待てと言われたので待っていました」

あー…そういえば言った。

「まあ、いいわ。開けて」

「かしこまりました」

ガチャリ、と大きな扉の鍵を開けて私とセンマはようやく家に帰ってこれた。

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