プロローグ sideS
初めましての方もお久しぶりの方もありがとうございます!
久しぶりの新連載開始しました!
私事ですが今年は受験生で更新頻度は遅くなってしまうと思いますががんばって連載していくのでよろしくお願いします。
「なら...。俺は国を創って王になる!!!こんな国じゃなくて俺が1から最高の国を創ってやるよ。」
威勢の良い声が響いたと思うと次の瞬間には扉が勢い良く開き、見慣れた黒髪の青年がリーフグリーンの鋭い眼光で周りを睨みつつ廊下をガツガツと歩いていった。
廊下にいる使用人たちは何事か、と振り向きはするものの相手が相手である上にあんな近づくなオーラを出され誰も声をかけられずにいる。
「はぁ。」
嫌な予感はするものの話しかけられるのはわたし(・・・)しかいないようだ。
「イース、どうかしたの?そんなにカリカリして...。」
青年、もといイースはわたしの顔をみていいところにーと目を細めた。
「シャリナ、お前もすぐに用意しろ。...当分帰ってこないつもりだからその用意をな。」
一瞬、頭が真っ白になったがイースはわたしが行かないといえば1人で行くだろうし、そうさせるわけにもいかない。それにこんなことは慣れて(・・・)いる。そのままわかった、と言うのも癪に障るのでやれやれとため息をついてみる。
「15分待って。用意してくるわ。」
「おう」
裏門の温室の影にいる、と耳打ちすると何事もなかったように自室に向かっていった。
またいつもの気まぐれかしら...。
この時、気づいていた者は誰もいなかっただろう。
これがこの世界に大きな影響をもたらすことを...。
最後までお読み頂きありがとうございました。
次から本編となります!
ぜひ、応援よろしくお願いします。