第1章.紅魔館での遭遇
「ここは・・・何処だ?」
周りは森、誰もいない
私は何をしていたのだ、そう思い周りを見渡すと愛車のデリカスペースギアがある、ルーフに付けたウォーターサーバーが壊れているくらいだ。
そうか私はこいつで旅に出ていたのだ。
「何があった。」と呟き、必死に思い出す。
そうか・・・、私はミスをした、崖が崩れ下に落ちて行った、のにも関わらずなぜ?車は大きな被害がないんだ、私はなぜ外に居ると言う疑問が押し押せてくる。
そして土が違う事に気づく。私が無傷なのは当たり前だがなんで?
「考えても仕方ない・・・」
そう自分に言い車に乗り込んだ。クラッチを踏みエンジンを掛けギアを1入れ走り出す。
周りは森、はるか遠くに霧、そして山これからどうなる。
窓を開けて風を感じる、空気が違う事に気づくそう何とも言えない新鮮な空気だった。
道は舗装されていない、ここは日本?いや少し違うと自問自答を繰り返す。
ひたすら走った、そして湖に着いた、周りは霧が濃くて見えない。
しばらく湖沿いを走る、・・・。
走っていると洋館が見えてきた。不気味な洋館だ・・
「ここで訪ねよう」と情報収集のため私は行く事にした。
門の前に付くとそこには人が立っている、正直私は安心した、人がいると。用心の為にデザートイーグルを腰に差してから車をおり、門番だと思われる女性は中国系だろうか?と思い近づくと何と寝ていた。
仕方なく、「すいません聞きたいことがあるんですけど」と尋ねるでも寝ている、
身体を揺らし起こしてみる。
するといきなり「侵入者.観念!!!」と言い、顔めがけてパンチしてきた!
そして私は間一髪かわし、腕を取り投げてしまった。
間髪入れず女性と転び自分が下敷きになる、「すいません」と自然と言葉が出る。
女性は「ん?敵じゃない・・ああ誠にすいません、つい敵だと思って」
「良いですよ、かわしましたから。」「すいません、本当にすいません」
とりあえず女性を起こす。
「一つ聞いていいですか?ここはどこですか。」「こ、ここは紅魔館ですけど」
「紅魔館?」聞いた事無い、「ええ、紅魔館です・・ああ、あなた外の人間でしょ」
「外の人間?」何のことか解らない、「この世界は幻想卿」
幻想卿、聞いたことない、知らない地名か?
「ここはあなたが住んでいる世界とは結界で隔離された世界」
なるほど、最初に感じた空気が違う訳だ。この世界は何のために創られたのか?そんな疑問が出てくる。
まあ、そんな事はどうでもいいまず元の世界に戻らないと
高圧的に「元の世界に戻るにはどうしたら良いんだ?」「そんなこと事言われても」申し訳なさそうに言う。
頭を冷やして言う「すいません、頭に血が上ってしまって。」
「戻り方はありませんね。」彼女の一言が希望をもぎ取る。
くそどうすれば良いんだ。元の世界には戻れない
「良くパニックにならないね」そんな事を言われた
「元の世界では大企業の社長勤めている人間ですからね、パニックになっちゃ、やっていけません。」そんなこと言った時、正門が開く、そこから現れたのはメイド服を着た女性だった。「何しているの、美鈴?」門番の名は美鈴って言うらしい。「メイド長、何しに来たのですか?」
「メイド長なんて呼び方止めなさいよ、咲夜で良いわよ。」
メイド服を着た女性は咲夜と言う名らしい。
美鈴が言う「この方は外の世界の人間らしいです。」
「そう、何故こんな所に来たの?」
私は言う「この土地について聞きたいと後水を貰おうと思い。」
「水?分かったわ、ついて来なさい。」咲夜が言う
「ありがたい」と言い、ついて行く。
美鈴(何なのあの人間私のパンチをかわし私を投げてそして私をキャッチするなんて、ただ者とは思えない。)
中に通された。中は豪華な作りだ、そこには羽が生えたメイドと頭と背中に黒い翼が生えた女性が居る
「誰ですか、この人達は」
「妖精メイドと小悪魔よ」「妖精メイドに小悪魔?」私は不思議に思った。
「まあ、この世界は妖怪や吸血鬼が居るけどね」
「世界が違うといろいろ居るものだ。」と言った頃部屋に通された。
台所だろう、そこで席に着くように言われ咲夜はコップに水を入れテーブルに置いた、「はい、どうぞ」言われ私はコップを手に取り水を飲む。
「まだ名乗ってなかったですね、私はm46と言う者です」
「m46?変わった名前ね」
私は答える「まあ、本名では無いですからであなたの名は?」
「私は咲夜、十六夜咲夜よ」「咲夜さんですか、分かりました」
そんなことを言った時、扉が開き妖精メイドが現れる。
「レミリア様がお呼びです。あとそちらの人間もお呼びです」「食事ね、分かったわ」咲夜が部屋を出て行こうとした時言う「あなたもよ」私は答える「分かりました」そして咲夜に付いて行く。
廊下を歩き大きな部屋に通される。
部屋の中心に大きいテーブルが有りそこには左側の手前に美鈴が着いている、右側赤いドレスと中央奥に薄いピンクのドレスを着た幼女だろうかテーブルに着いている。
咲夜が言う「左側の手前に座っているのはあなたがさっき話していた、門番の紅美鈴、右側に座っているのはフランドール、そして奥に座っているのがこの館の主レミリアよ。」
「m46と言う者ですが・・・なぜ私をここに呼んだのでしょうか?」そう言うと、
レミリアが言う「さっき聞いたけどあなた、美鈴のパンチを避けて投げたそうね。」
「殴られそうになりましたからね、まぁ正当防衛ですよ」
「美鈴があなたと手合わせをしたいと言う事なのだけど、どうなの?」
「私は構いませんよ。」「そう、でも今は食事を楽しみましょう。」
と言われ、咲夜が示した席につく、すると後ろに立っていた妖精メイドと小悪魔が左右に立ち、腕を抑える「咲夜様、今です。」言うと咲夜が鎖を持ち、私を縛ろうとする。
私は席を立ち腕に力を入れ振り払う、「客をもてなす態度ではありませんね。」
咲夜が言う「今日の食事はあなたよ、紅魔館は危機的な財政難で血がまともに買えない、だからあなたが食事よ」「そうですか、では抵抗しか選択肢はないですね。」「力ずくでも取り押さえるわよ。」言うと咲夜はナイフを取り出し構える、私は腰にある銃を取り出し構える。
その瞬間ナイフが飛んでくる、頭ギリギリで避け銃を構えた時ナイフが飛んでくる、グサッという音が響く肩に刺さったのだ。左肩に刺さった「手加減はしないわ。」言うとまたナイフが飛んでくる。グサッ今度は右膝に刺さる、
「手加減はしないわ」と言いナイフを投げてくる、グサッとまた響く今度は膝に刺さる、すると咲夜がいつの間にか俺の後ろに立っている「これで止めよ」咲夜が言うと首に痛みが走る。咲夜がレミリアの元に歩き「レミリア様、これで今日は大丈夫ですわ。」「そう」レミリアがそっけなく言う
私は「こんな物ですか」と言い体に刺さったナイフを抜く
「え?何であなたは死なないの。」咲夜は唖然としている「私をただの人間だと思ったら大間違いですよ。」咲夜の背後に瞬間移動して私は言う「私はミュータント、新たな人類の一人」ナイフ持ち自分の腕に刺し腕の肉を引き裂く「うわぁ」美鈴がそんな反応する。腕の肉の塊を取り出しテーブルに置く、腕は見る間無く元通りなる。するとフランが「きゅっとしてドカーン!」
その瞬間、体が吹き飛ぶ血も辺り一面に飛び散る。そして頭から復元される体その感覚は不思議なものだ、空気が痒く感じる
「おぉ、痛い痛い。」と言い立ち上がる、「私の力でも死なないなんて。」
「仕方ないわね、スペルカード発動[咲夜の世界]」咲夜が言った瞬間、私は鎖で縛られていた。「おっと、これはいつに間に」呑気に言う、「あなたには悪いけどこれで食料の問題は解決ね。」「こんな物で私を捕まえたと?」鎖に意識を向ける、すると鎖はたちまちバラバラになる。「いつまでこんな不毛な事をするんですか?」咲夜が答える「食料確保までよ」
「それは面倒ですね、もう良いですよ、私の血を取っても。」「そう、諦めたのね」「そうですね、交換条件としてこの館に住ませてもらって良いですかね?仕事も無いですし。」レミリアが言う「分かったわ、いいでしょ咲夜」「レミリア様が言うなら私は構いませんけど・・・賛成はあまりできませんけど。」「そうなれば決まりですね、財政危機なのですよね?100万渡しますね。」「え!100万もくれるの?」美鈴が驚く「えぇ100万ですよ」咲夜が尋ねる「あなた何者?」「社長ですけど」咲夜が言う「凄いわね、分かったわ、空いている部屋に案内するわ。」そう言われ咲夜に付いて行く。
部屋を出て廊下を歩く突き当り右側の部屋に案内された。「この部屋で良いわね。」中に入ると隅にベッドとデスクがある、「あと血を取るわ」と言い咲夜はビニール袋と注射針を取り出す「咲夜さん袋だけ貸してもらえます?」「?」袋差し出す、私は意識を袋に向けX遺伝子を抜いた自分の血を袋に充填した。
「何なのあなたは…」「だからミュータントですよ、まあ元素を操る程度の力しかありませんけど」「随分と良い能力ね。」「いや~そうでも無いですよ、半径1.5㍍しか使えませんから」「ふーん…あと美鈴と買い出し行ってくれる?」「勿論です、この世界も見ときたいですし。」「じゃあ正門の所で美鈴が待っているわ、行ってね。」
「分かりました。」咲夜が部屋を出る、私も続き部屋を出る。
廊下を歩きエントランスを出て正門に着き美鈴を捜す。
扉のとこでまた寝ている…「門番として良いんですかね~」と言い美鈴の体をまた揺らし起こす。
「覚悟!」とまた顔にパンチが飛んでくる、かわし勢いの余り美鈴が飛び込んで来る私は美鈴を抱き勢いを殺す。
「いきなり人を殴るのも考え物ですよ。」
「あれ、m46さん何しに来たんですか?」
「さっき咲夜さんにあなたと買い出しに行ってと言われて来たんですけど。」「ああ買い出しでしたか早速行きましょう」「分かりましたで何で行くのですか?」「徒歩ですよ」「徒歩ですか何分掛かります?」「大体1時間ぐらいですね。」「1時間ですか…車で行きません?」「車?」「そこに止まっているのが車です名前はデリカスペースギア」「ふーん、じゃあそのデリカで行きましょう」「分かりましたでは乗りましょう」「乗る?」「取っ手を引けばドアが開きますので」と言うと美鈴を助手席のドアに案内するそして私は運転席に乗り込む、「シートベルトをしてくださいね。」「シートベルト?」「左の肩の方の金具があるのでそれを引っ張ってくださいね」「あ、はい」「そしたら右下にあるバックルに刺してください」言うと自分のシートベルトを付けてして見せたそして美鈴もシートベルトをする、「じゃあ道案内頼んだよ」と言いクラッチ踏みエンジンを掛け走り出す。