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Dramatic Baceball  作者: 本田瑞穂
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運命?の出会い

少し間が空いてしまいました^^;

目覚ましの音で目が覚める。見慣れた天井が目に入り、俊介日の光に目を細めた。


 眠い目をこすりながら体を起こし、素早くジャージに着替えた俊介は毎日の日課であるランニングをしに家を出た。


 あれから戻らないまま中学に進学し、結局野球部には入らずにいた。


 それでも小3のころから続けているランニングは続けている。始めた頃は3kmほどだったが今では10kmまで伸びた。


 野球もチームはやめたけれど続けている。


 ランニングの最後には家の隣にある公園に勝手に置いたネットに向かっていつも投げ込んでいる。


 素振りも毎日やっているしバッティングセンターにもよく通う。


 でも決してチームに入ろうと思ったことはない。


 なぜなら俺にはあれから野球選手として致命的な欠陥を負ってしまったから・・・



 嫌な気分を振り払うようにネットに向けて全力で投げる。


 それを偶然見かけた男がいた。




 「いってきやーす」


 シャワーを浴びてちゃっちゃと準備をして家を出る。空はどこまでも青かった。なにかいいことでもあるかな、と淡い期待を抱きながら早足で学校へ向かう。


 いつのまにか高校に入学してもう1週間と少し経った。


 今春から通い始めたのは県立桜美高校。毎年学年の半分が国公立大学に進学する、県内ではそれなりの進学校である。


 勉強と部活のバランスがとれていて文武両道を軸とした学校である。


 やる気のある部活では合格が決まった中学生が練習に参加に来るほどである。主には野球部やサッカー部、あとハンドボール部にバスケットボール部などがある。特に野球部は入学式のあるその日の放課後から入部希望者を会議室に集めているほどだ。


 つまりは中途半端なやつは入るなということなのだろうか。


 

 クラスのほとんどが部活を決めていく中で俺はまだ決められていない。


 いっそのこと帰宅部のエースにでもなってやろうかとも思うが・・・




 すべての授業が終わり、まあまだほとんどがオリエンテーションのようなものだが、今日も見学せず帰ろうと思っていたところ、ドアの前で誰かに肩をひかれた。


「ちょっと待てよ。君、東條俊介だよな。」


 振り返ると丸坊主の男がそこに立っていた。おそらく野球部だろう。


「そうだけど・・なにか用か?」


「今朝・・公園で投げ込んでたの、お前だよな。」


 俊介はまさかみられていたのか、と少し驚いたが相手はまだ聞きたいことがあるらしい。


「お前さ、よかったら野球部に入れよ。いや入るべきだ!」



 おもいがけない勧誘に俊介はすぐには返事を返せなかった。



 良いか悪いかはわからないが、確かにその日から俺のなにかが動き出したような気がした。



 

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