98、魔法使いの夢 W
私はただ、魔法を使いたかった。周りの大人も、偉い人も、みんな"魔法なんてただのおとぎ話だ"と言った。でも、彼だけは私の話を聞いてくれた。魔法はちゃんとあるって言ってくれた。だから私は魔法を使う。自分の望みのままに。彼の為になると信じて。
・魔術の存在する世界。魔術を使うには、理解・呪・紋が必要。学問の一つでもある。術を理解し、呪を唱え、紋を示す事で発動する。
・魔法は魔術の原型とされるもので、神や精霊の類が使っていたとされる。自然を理解し、世に普く魔力を従え、言霊で役目を与える。
・中世ファンタジー風の世界観。科学はあまり発達していない。
・王政の国が多め。戦争は時々起る。魔物の類も存在する。
・魔術を使える人は優遇される。貴族は大体使える。
・魔術を使う為には知識が必要だが、向き不向きの様なものもある。
・魔物は魔力を取り込み過ぎて異形化したもの。動物が元になっている場合が多いが、無機物系やエレメント系もいる。人が魔物化する事もある。所謂魔人。魔物の生態系は元の動物などと大きくは変わらないが、凶暴。元になった生物を同族と認める事が多いが、元の動物からは同族と認められない事が多い。
・黒は魔の色と言われている。魔物は黒を持つ事が多い。
・実は魔物が使う術は魔法。但し劣化している事が多い。
・魔物は元の生物より色々な能力がUPしている。強い。
・身分差別的なものがある。特権階級うんぬん。能力でのし上がる事も出来る。
・薬の生成は魔術にならない。でも万能薬とかある。どっちかというと魔法より。
・魔法は自然に起こりうる現象を引き起こすもの。魔術はそうでもないものもある。
・魔法も魔術も向き不向きがある為、どちらがより優れているとは言い難い。
・魔術は争いに使われる事がある。優れた魔術師は一種の兵器。
・元型六属性とその強化属性しか使えないが強力なのが魔法、威力は魔法に及ばないが多くの派生属性を持ち汎用性が高いのが魔術。
・同族を攻撃するのは魔物化した場合を除いて人間のみ。
・神や精霊といった者たちは現在では伝説と化し、実在を信じない者も多い。
・多神教世界。精霊は下位の神のような位置づけ。実際の所、同じものを属性に分化している方が精霊と呼ばれているだけの様な感じ。
・魔法は才能と理解の両方がなければ使えない。魔術は知識があれば使える。鍛練である程度上達する。でも努力が報われるとも限らない。
・契約魔法と呼ばれる属性特化型の魔法もある。超強力だが魔物化のリスクがかなり高い。
・魔物化しても意識が失われたりはしない。