81、機械仕掛けの神様 S
機械仕掛けの神様
現実と乖離しすぎない程度のSF
deus ex machina:1、(ギリシア劇で)急場を救う為、突然舞台に登場する神。2、(劇・小説などで)急場しのぎの不自然な解決をもたらす人[物]。
「つまり、お前の存在は根本的な解決はもたらさないんだろう?」
『だとしても、物事に解決をもたらすのが我が役目』
「つうか、部外者が首突っ込むんじゃねぇよ」
「部外者って言うか…部外者か」
「ていうか、何な訳、こいつ」
デウセクス:機械仕掛けの神様。天才と呼ばれた科学者に作られた人助けロボ。幅広い機能と豊富なオプションにより、物事を強引にでも解決に導く。根本的解決は当人たちで行うしかないが、その場の一時的な解決はできる。ロボット三原則は守らないものの、人を傷付けることは好まない。芝居がかった話し方をする。
・無感動、無感情。”客観的”に物事を判断し、暴力的に混乱を鎮圧し、絶対的に決着を付けさせる。えこ贔屓はしない。それはそれ、これはこれ。
・デウセクスがおおなものから小さなものまで色々な問題を解決して行く物語。但し、夫婦喧嘩と痴話げんかにだけは首を突っ込まない。
・ロボットはそれなりに日常に溶け込んでいる世界。全てのものが機械化されていたりはしないが、かなり機械化は進んでいる。サイボーグはそれなりに実用化され始めているが、アンドロイドはまだ発展途上レベル。
・SF的世界。でも車は空を飛ばない。宇宙旅行は世界一周と同程度のノリ。人間の平均寿命は100歳を超えるか超えないか位。地域によって結構差がある。世界大戦が起こりそうな気配はないものの、武力を持つ国が殆どだし、小競り合いや紛争は絶えない。世に争いの種は尽きまじ。
・何かセンサーでもついているのか、問題発生からちょっとすると何処からともなくデウセクスが出現する。自然解決しそうな時は出てこない。膠着状態になりかけた時が一番出現率が高い。問題発生直後に出てくることは少ない。
・一応全世界どこにでも出現する可能性はあるが(一時間以内で地球上の何処にでも到着できるというのが本人の談)出現率には地域によってかなり差がある。また、量産機ではない為、一度に一か所にしか存在できない。
・性能の低い量産機も存在しているらしい。但し、デウセクスと遭遇した事はない。
・デウセクスの動力は電気(家庭用電源で充電可能)と内蔵した小型反応炉。通常稼働なら充電なしで十年位動ける。解決モード<鎮圧モード<高速モードの順に消費が大きい。装備兵装は人体には無害なものから殺傷能力のあるものまで色々。使用率が高いものは閃光弾と催涙弾。次がクラッカー。
・常識はないが、一応明確な善悪の基準を持っている。時々基準がおかしい。公明正大を信条としているらしいが、杓子定規っぽい所もある。