78、→ふりだしに戻る。 W
名称は仮名
・天使が悪魔になる事を堕天と言い、悪魔が天使になる事を昇天という。堕天する天使は多いが、昇天する悪魔は少ない。何故なら、強欲である大魔王がそれを許さないからである。また、堕天に比べ、昇天する事が難しい、という事もある。そして、堕天して1000年は昇天する事は叶わないのである。
・天使と悪魔の違いは、信仰するものの違い、思想の違いである。両者は本質的には同質ではあるが、決定的に思想が違う。故に度々諍いを起こしている。では何故、本質的に同じ両者の見目がこうも違っているのかというと、天使と悪魔…つまり、有翼種は、その思想や心のありように肉体が大きく影響を受けるからである。悪魔に異形の者が多いのも、自らの欲望を満たす為に肉体を変化させていった結果である。
・天使は天使長ミュカエルの元、”いと貴きお方”信仰する者たちの総称である。自らを律し、七つの美徳を信条とする。”いと貴きお方”は神とも呼ばれる。法術を駆使する。
・悪魔は大魔王ルシフェルの元、彼に従う者たちの総称である。自由を謳い、七つの欲望に従って生きている。魔術と科学を駆使する。
・魔術も法術も呼び方が違うだけで本質的には同じ。
・科学を使うのは悪魔だけである。故に、天使は科学を悪魔の技術と呼び嫌う。
・昇天、堕天する時は転生という形を取る事が一般的。
・天使は鳥類の薄色の翼、悪魔はそれ以外の暗色の翼を持っている事が多い。翼を持たない者も極極稀にいるが、大抵争いの中などで失ったものである。
・天使は頭上に光輪を持っている形で描かれる事が多いが、これは、その天使の魂の輝きの顕現したものである。高潔な魂を持つ者ほど白く輝いていると言われている。逆に、悪魔の場合は物質化し、角などの体のパーツになったり、ティアラなどのアクセサリになったりしている。それらを傷付けられる事は大変不名誉なことである。
・悪魔は其々の持つ最も強い欲望によって七つの軍団、the seven deadly sinsに分けられている。其々の軍団長は魔王と呼ばれる。
・天使は其々の最も重視する美徳によって七つの軍団、the seven virturesに分けられている。其々の軍団長は大天使と呼ばれる。
・天使と悪魔を分ける最大のポイントは誰に従っているかである為、天使より天使らしい悪魔や、悪魔より悪魔らしい天使も偶に居る。
・生まれてすぐの頃に教えられた思想に大きく影響を受けやすい。