57、竜と吟遊詩人 S
黄昏に溶けるメロディ。遠い日の約束。彼が再び目を覚ます。
暁に響くメロディ。紡がれた言葉。過ぎ去りし日の追憶。
竪琴とうたう声。羽ばたきと煌く光。そして、太陽が訪れる。
吟遊詩人:竪琴を携えて各地を旅する吟遊詩人。本名を名乗らないので、色々な通称がある。中世的な美人だが、一応男。線が細いため、女と間違われることもままある。本人特に気にしてはいないが、思うところがないではない。性格は穏やかで、争い事は好まない。だが、頑固で一度言ったことはよっぽど曲げない。但し、間違いに気付けばすぐに直す。甘味好きで蜂蜜に目がない。幼い頃からユニコーンなどのファンタジーな生き物と交流があり、その筆頭が竜。彼自身も妖精族の血を引く人間であるらしい。義理堅い。
・竪琴はユニコーンの鬣とバイコーンの角を使ってケンタウルスが作った特別製。彼らからの贈り物であり、彼の宝物。ユニコーン(バイコーンでも一応可)の鬣以外を弦に使うことが出来ないため、度々かの地へ戻る理由にもなっている。また、戻る度、竜に詩を聞かせている。
・妖精族の血を引いているからなのかなんなのか、人より丈夫で長生きっぽい。また、他人の悪意を感じ取って気分と機嫌が悪くなったりする。でも、流石に魔法とかは使えない。但し竪琴にこっそり魔法効果がついている。
・戦闘能力はとても低い。ケンカとかしたら大体負ける。その代わり、危機察知能力は高い。後、口が上手いのである程度相手を口先で丸めこめる。
竜:東の地の幻獣の長である竜。それなりの時間を生きてきたからか、一日を眠って過ごす事も多い。出不精。吟遊詩人とは彼が幼い子供だった頃からの付き合い。最初は彼ではなく彼女だと思っていた。彼の詩が好き。お茶目でイタズラ好きなところもあるが、やるべき所はきっちりやる。マイペース。大酒飲み。
・ファンタジーな世界。古代でも中世でも可。でも古代の方がぽいかな?
・幻獣は見えない人には見えない。地域によって見える人が多かったり少なかったりする。そもそも幻獣自体が少ない土地もある。
・幻獣たちにとって、約束や誓い、契りはとても重要なもの。絶対に破ってはいけない。