56、死せる者達の物語 W
血の様に紅い剣、背には白い翼。死神と呼ばれるものたち。彼らの仕事は死者をジャッジすること。地獄へ落とすのか、天に上げるのか、それを決めること。
悪人は地獄へ、善人は天へ。
だが、悪業を行うものが悪人ではない。善行を行うものが善人ではない。世は不条理に満ちている。
・死神の剣はその死神の血でできている。だから刀身が紅い。
・死神と呼んでいるのは人だけで、神や本人達は死の天使という。
・剣で斬りつけられれば地獄に落とされ、翼で撫でられれば天に昇ることが出来る。何処で判断しているのかというと、ハート。天秤の刻まれた手でハートに触れることで善人か悪人かを判断する。その時相手の過去も見える。
・たまに、悪行三昧をした善人とか、善行を続けた悪人とかもいる。
・天使にはハートがない。だから善悪もない。感情もない。仕事人。
・血を流しすぎれば天使も死ぬ。他にも普通に死ぬ。
・天使も悪魔も本質は同じ。人間が勝手にあーだこーだいってるだけ。
・まれに善人でも悪人でもないものもいる。そういう時、天使は大体天に上げ、悪魔は地獄に落とす。
・多神教的な世界観。そして神様は皆兄弟家族血縁関係。
・天使も悪魔も人間も神の創造物。自然のものは大体そう。
・天の神と地獄の神は仲が悪い。ケンカ友達とかの意味で。たまに本気で戦うと地上が荒れて怒られたりする。
・天の神が創ったのが天使、地の神が作ったのが悪魔。人は両方で協力して作った。
・悪魔の血は蒼い。だから、死の悪魔の剣は蒼色をしている。翼は銀。
・世界は中世~現代の感じ。でも天使は古代風で悪魔は現代風。
・ラグナロクのとき、天にいるものと地獄にいるものは戦うことになる。
・一度天に昇ったものが地獄に落ちることや、その反対は滅多にないが、全くないわけではない。でも、極稀なこと。
・天使と悪魔はハートがないため、死ぬと拡散して消える。
・格の低い天使や悪魔は名前を持たない。+自分の意思というものが薄い。名前のある者は強い力を持っていることが多いし、大抵明確な意思というものを持っている。
・天使と悪魔がハートを手に入れると、人のようなものになる。でも人間にはなれない。