51、パストオブザーバー 歴史観測者 W
SFファンタジー
「オブザーバーに許されるのは、事態を観測し、記録することだけだ。歴史の動きに手を加えることは許されない」
「目の前の人を、助けられるのに見捨てろというの?」
「歴史に干渉することはオブザーバー最大の禁忌だよ」
「・・・」
少女:オブザーバーの少女。オブザーバーとして申し分のない能力の持ち主だが、そのあり方に疑問を持っている。素直で好奇心旺盛。根っからのお人好し。
・オブザーバー:観測者。時間を渡りながら様々な事実を記録する一族。時渡りは能力。能力の弱いものは極近い時間の観測をしたり、現在で記録の管理をしたりする。強い能力を持つものでも1000年の時を渡るのが限度だといわれている。2,3人一組で行動する。
・記録:肉体とも魂とも切り離された死者の精神を石柱に変えて保存することを言う。多数の精神を使うほど大きな石柱、沢山の石柱になる。石柱と精神を同調することで記録を映像としてみることが出来る。
・干渉者:オブザーバー最大の禁忌、過去の歴史への干渉をしている者。オブザーバーが歴史に干渉すると時空に歪みが出来、場合によっては本人に危機が訪れることもある。ある程度強い能力を持たないと干渉できない。
・もちろん、文書やその他の形でも記録を残す。レコードは戦いの後などで行う。
・時渡りと記録が使える以外は普通の人間とそう変わらない。紛れ込める。
・基本として一度移動するとしばらく移動できない。過去からさらに過去に向かうのは難しい。これも1000年が限度といわれる由縁。
・オブザーバー最悪の禁忌といわれるのは”時空断裂”。時空の歪みが大きくなり続けると、その内その時空を維持できなくなり、時空に裂け目が出来、場合によってはぐちゃぐちゃに混ざってしまう。すると、ローマ帝国が宇宙海賊と戦争をしたり、インカ帝国がB29に爆撃されるなどおかしな事が起こったりする。
・元の時代へは時空アンカーを使用することで誤差を減らすことが出来る。過去へ行く時でも使用可。
・自分の世界・自分の時間以外では肉体的成長は望めない。但し、過去(場合によっては未来)で過ごした時間は”現在”に戻った時、何らかの形で反映される。ただし、別の場所で長く過ごしすぎると”現在”がその時間に設定しなおされたりする場合もある。その時、アンカーはリセットされてしまう。