502,龍の仔はまだ何も知らない W
似非中華風サイバーパンク的な世界観 あと中華系マフィア 世界観ネタかなー ネタ的にR15以上にはなりそう
「ボスの命令だから仕方ないね」
「そもそもウチのこと探ろうとする狗を無傷で返すわけにはいかないしさ」
「殺すなとは言われてるから生きたまま帰してやるけど」
「精々伝言役を果たしてよ、お前の飼い主にさ」
「俺たちは慈善団体じゃないんだ。ちょっかいをかけるなら平穏無事には生きられなくなると思えよ、って」
「自分は安全圏にいると思ってるなら、大間違いだから」
・混沌の街、九龍シティ。この街は数年前からその大半を一つのマフィアに牛耳られている。若いが腕っぷしの強いボスを中心に生きのいいジャンキーや鉄砲玉を多く抱えているが、不思議と末端まで統制が取れている。目立って頭の良さそうな幹部がいない割に策謀もしっかりできるので、表に出ていないブレインがいると思われている。まあ、いたらそこを突かれれば瓦解しそうな印象がある
・実のところマフィアを作り上げ操っているフィクサーはボスではない。ボス以外はそうと知らない初老の男。彼が全ての策を仕組んでいる。また彼の娘が組織の医療部に所属していて、サイバー仙術を担っている。ボスは男に彼女を守るよう言われている
・ボスはフィクサーに大きな恩がある。仙医である娘は表向きその技術からのスカウト。組織に脅されている協力者的なポジション。軟禁に近い状況だが、便宜はできる限り図るよう周囲に言われているので、ボスの愛人だと思われている。そういう事実はない
・フィクサーはそもそも娘を守るために組織を作った。その真意は誰にも明かしていない。実のところ、娘は実子ではなく、旧友に託された子。物心つく前だったので血が繋がっていないことを娘は知らない。守らなければいけないことがわかって幼少期から知り合いの仙人に預けて暗躍して組織を作り上げた。おかげで娘は彼より師である仙人の方を頼りにしている。そこだけは失策だったと思っている
・娘自身に自覚はないが、彼女は人工的に作られた龍の仔と呼ばれる存在。仙術の秘奥を身に宿している。マフィア組織を作り上げたのは父であることも、それが彼女を守る為であることも知らない。仙術を求められているのだと思っている。根っからの善性
・娘の師でありフィクサーの知人である仙人は少女が龍の仔であることを知っているし、フィクサーが組織に深く関わっていることを察している。流石に娘を守るためだけにマフィアを作って街を牛耳らせてるとまでは思ってない。善性じゃないのは知ってるので何か企んでるんだなーと思っている
・組織の統制が取れてる一因がサイバー仙術。精神干渉とかやってる。ボスのカリスマ()も勿論ある。あと規律を破ったものは死という絶対的なルール。大体の犯罪はやってるが、強姦系だけは禁じられてる。買春は可。ちゃんと大事に養えば女を囲うのも可
・サイバー羽化登仙とも呼ばれる人間の電脳化が実用化されつつある。師仙はサイバー仙人ではない旧来の仙人。生身のまま仙人になったタイプの存在。最近では仙人は仙境から出てこなくなる者が多いので珍しいタイプ。サイバー仙術は割と最近になって身に着けた。年齢不詳がすぎる
・フィクサーの旧友は政府の研究所に所属していた。色々あって研究資料を焼き払い、研究成果たる龍の仔と共に失踪。このため、旧友の作りだした龍の仔がどのようなものなのか追手は把握していない。ただそれが奇跡にも等しいことを引き起こせることだけ知っている
・街を完全に組織の手中においていないのもフィクサーの策の内。なんなら対抗組織の方にもフィクサーしている。何なら九龍シティで起こる突発的でない犯罪には大体関わってるし、街の外の犯罪にも偶に関わっている。天性のフィクサー。犯罪コンサルタント。ただしあくまでフィクサーであり、彼自身は犯罪をギリ犯していない。実行しているのは皆唆された他の人間。表向きは大学教授やってる
・陰陽の合一がなんちゃらで龍の仔が異性と交わると強大なエネルギーが生じる。フィクサーが強姦を禁じたのもそういう最悪の発覚の仕方を避けるため。交わりが深いほど生じるエネルギーが上昇する。キスで周囲が吹っ飛ぶ。本人の自覚などがあればコントロールできる可能性はある
・大きく状況が変わるタイプのストーリー展開にするなら、ボスが殺されてフィクサーのこと知らないのが二代目になって組織が変質して娘に危険が迫って、龍の仔だとわかって、追手がかかって、自分の"正体"を知るために生まれの秘密を調べに行くとかそういうやつかな。キャラを魅力的に出来るなら組織はぶっ壊さないままでラブコメにするのもアリだと思うけど。相手キャラのポジに迷うけど
・ボスはイカレ野郎であり伊達男であり情に厚い男。女遊びをしないわけではないが、自分のような人間と結婚した女が不幸になるし子供も不幸だと思ってるので身を固める気がない。仙医に不器用な恋をしていると周囲に思われている。本来は自分がトップに立つより他の人間の下で三下をまとめる幹部ぐらいのポジションをやるくらいの方が適正が高いタイプ。ボスが務まるのは大体フィクサーのおかげ。頭自体は悪くないが感性がイカレている




