477,針子令嬢と呼ばれる私が貴公子にプロポーズされたのは愛人のドレス目当てだったようです S
ファンタジー 主人公転生者の方が自然かな… すれ違いもの
伯爵家の領地は多分繊維産業が特産 主人公が魔法使えないのは本人の思い込みが大きい
まあ、彼が私に惚れてプロポーズしてきたんだとは、思っていなかったけれど、これは流石に酷いんじゃない?
…いや、私より彼女の方が可愛いのは事実だし、社交界で見た事のない顔だから、公爵家の嫁にはなれない身分の娘だとかそういうことかな。ドレスのデザインを作るのは…うん、正直、彼女に似合うドレス作ってみたいから悪い話では…私の女としてのプライドに目をつぶればない、かな…。
主人公:伯爵令嬢。兄姉妹がいる。物静か。パーティでは壁の花になりがち。あまり外見に華がない。家族にたっぷり愛されて育った。貴族として優秀な人間ではある。マイペース。自己評価が低い。自虐はあまりしない。他者を着飾らせるのが好き。手先が器用。記憶力がいい。図太い。職人気質。律儀。審美眼はかなり高い。愛情深い。恋愛事には疎い。魔法はあまり使えない。我慢強い。口下手。
・服飾デザインが趣味で家族の盛装のデザインは八割がた彼女のもの。実際作るところまでやってるのは小物ぐらいしか流石に手が回らないが、家族が自慢するので有名。その辺揶揄と称賛をこめて針子令嬢の異名がついている。自分自身のドレスはデザインしない。デザイナーじゃなくて針子扱いなのは自分で着ないから
・華やかなドレスを見るのは好きだが、自分が着たいとは思わない。「自分が着てるものってよく見えないし」とは本人談。小物は自作したものを使っていたりするが、これはどちらかといえば実用から。針仕事やレース編みが一番魔力を込めやすいので、お守りとかにできる
・公爵家との婚姻は家にとってプラスだから政略結婚として申し分ないよねのノリ。最初の印象は悪くなかったが、何も聞かずに彼女のイブニングドレスを作って欲しい、と言われて、あ、ふーん…となった。蔑ろにされるわけではないようなので様子見。破談にすると色々面倒だし
・もともと可能であれば結婚しても服飾デザイナーみたいなことは続けたいなー、と思っていたので、針子を止められないのは良い相手ではある。特に意中の男性とかがいたわけでもないし。実家と縁が切れたりもしないし。でも堂々と愛人を連れてこられるのは、流石にね…
貴公子:公爵家の長男。王太子とも交友のある将来有望株の一人。文武両道。生真面目。律儀。美男子で女性人気はあるが、あまり浮いた話がない。天才肌。マイペース。口下手。女心があまりわかっていない。冗談が言えない。あんまり笑わない。見る目自体は割とある。愛情深い。責任感が強い。魔法もそれなりに使えるが、ほぼ攻撃魔法しか使えない。口数が少ない。黙考する性質
・政略結婚の相手として主人公を選んでプロポーズした。女性として惹かれたわけではないが、公爵夫人として自分を支えてくれそうな相手と考えて選んでいる。そして服飾デザインが得意と聞いたので、腹違いの妹(認知されてない)のデビュタント用のドレスを依頼した。
・妹のことは妹として可愛がっているし、比較的甘いが、やましい気持ちはない。生まれた子を認知しない父への怒りがある。まだ家の者ではない彼女に醜聞を聞かせるわけにはいかん、と説明を端折った結果、妹を愛人と勘違いされたことには気付いていない
・優秀な人間ではあるが、時々信じられないポカをやらかすので、使用人たちにこの人が当主になって大丈夫か?と心配されている。とにかく間が悪い。説明が足りない。態度が素っ気なくなりがち。などなどの理由で他者から勘違いされることがよくある
・婚約者として交流していく内に主人公に惹かれていくが、初っ端で大ポカやらかしているのでなかなか好感度が上がらない。妹も素敵なドレスを用意してもらったので主人公に好感を持って内心お姉さまと慕っているが、兄が初手ミスったのはなんとなく察している
・兄妹共に妹が主人公より年上だと思われているとは思っていない。大体主人公の家が童顔家系で妹が大人びた顔立ちなせい。更に言えば兄妹共に母親似のため(目の色は同じだが)顔立ちが全く似ていない。初見で血縁と気付く人間は稀。
・気遣いが全くできないわけではないが、とにかく間が悪い。何か呪いでもかかっているのか?というレベル。かかってない。
・自分が女心に聡くない自覚はある。だから周囲の女性に相談するんだが、その所為で悪化する場合もあるんだよなあ
・使用人たちの主人公の評価(主に彼を支えてくれそうか)は割と高いが、父は華がないとしてあまり乗り気じゃない(姉か妹のがいいと思っている)し、自分と同じように愛人を持つつもりなのかなと思っている。政治手段はそれなりにあるが、性欲関係がダメ。
・彼としては愛人を持つつもりはない。妻に子供が出来なかったら、世継ぎを作るために側室を迎えることも考えるかもしれない、レベル。父を反面教師にしているつもり。浮気は妻を悲しませるのでよくないと思っている。実は初恋もまだだった