472,ヴァンスイードの薔薇?誰です、それ。 S
ファンタジー 処刑、逆行、愛され系 三周目が一周目のやり直しというか転生して前世の自分をやり直すやつ
いつの世も、美しいというのはそれだけで価値のあることである。まあ、価値があるといっても、それだけで色々左右するのはそれはそれでどうかという話だが。だがまあ、王妃が私…というか、私の母を目の敵にするのもわからなくはないのだけど…こちらとしては、まあ、喧嘩売ってるなら買わねばならぬか…という感じ。私も死にたくはないし、共存できないんならそりゃ、生存競争よ。平和にやれたら一番よかったんだけどね。
主人公:王国の王女。妾妃の娘なので継承権は低い。自己主張はあまりしない大人しい姫君。母親譲りの美貌。食事対するこだわりがすさまじい。マイペース。ちょっとぽやっとしている。鈍感。人を良く見ている。若干の人見知り。自分を美しいと思っていない。魔法は使えない。戦う才能はない。頭は悪くない。政治にはあまり興味がない。勘が良い。ファンが多い。人のことはよく覚えている。律儀。
・若くして処刑された後、転生して現代で特に前世の記憶とかなく生きて、また転生したら一周目のやり直しだった。五歳くらいで前世と前前世の記憶がインストールされた。前世の知識により前前世に起こったことを概ね理解し、今度はそうならないと決めた。
・母の美貌を再現しないよう、虐待されていた。一周目は母ほど美しくないと言われていた。大体栄養状態が悪く、碌な衛生と運動量を得られていなかったせい。なので、二周目の知識によって健康に気を付けて食事や運動をしたり衛生に気を使ったりしていたら自然と美しく育った。まあ現代日本と王国では美の基準は同一ではないのだが。ので、不細工とまでは言わないまでも自分が美人とは思っていない
・最初の生で処刑されたのは大体王妃の策略によるもの。自分より寵愛を得ていたものの子が引き続き寵愛されるのが許せなかった
・二周目の時、一周目の記憶ははっきりとはなかったが、魂に刻まれたものはあったのか、美に対して執着があった。ので、美しくなる方法はいっぱい調べて医学栄養学、ファッション化粧、スポーツ医学その他色々学んでいる。ルッキズムの呪い。美しくなれば愛されるとでも?
・地頭はいいので情報が十分手に入れば色々わかる。他の角度から見たりもできる。活かせるかっていうと、基本権力とかないのであれ
・ある意味ファムファタル属性になってる。自分が美しいと思っていないことと、一周目で味方になってくれるものなく処刑されたことに由来する自信のなさ、二周目の経験と知識による視野と知識の広さ。味方を得られねば死ぬという確信と半端なものを味方にしても潰されるだけという分析。まあ色々総合して敵味方の判断がわりとシビア。とりあえず、父王と兄王子を味方につけねばならんと思っている。あと有力貴族
・平民は基本的に力がない。魔法の使えるものや戦う才のあるものは騎士になれるかな?レベル。或いは下級貴族の嫁か入り婿くらいならなれるかもしれない。そういう意味では母である妾妃はマジでヤベー女。誰の子とも知れぬ身寄りのない美女。トリッパーかもしれない。
・母は主人公が幼い頃に死んでいる。三周目でそれが暗殺であることと、母の残した手記を見つける。異国の文字で書かれている。アレ読めるぞこれ
・ある意味めちゃくちゃ図太いし、自分が悪いとは一切思っていない。可愛くってゴメンの精神。自分が良いと思うスタイルでやっている。他人の価値観で踊るとかナンセンスなので。一周目の行き届かない教育と二周目の自由な現代人の価値観の合体事故。ある意味母に似た
・幼少期は一周目も父王がデレをうまく表現できなくて嫌われてると思って畏縮して、すれ違ってるだけだった。一周目はそのまますれ違いが解消されることなく王妃側の工作で王女がどうしようもなく邪悪な人間であるかのような誤解を与えて処刑に持ち込まれた。やりすぎなんよな。
・主人公的に王妃処刑コースもまあ最終手段として選択肢にはある。仲良くやれるのが一番いいけど、無理ならまあ尼さんコースかな…って感じ。嫉妬で人を陥れて殺す人間とか権力持たせといたらダメでしょ。被害妄想、って言うんだよそれ
・兄王子は元々妹に対してそこまで悪印象はなかったが、まあ…長年母から呪詛を吹き込まれればよい感情は持てなくなるよな…という感じ。父に似たので鉄面皮の面食い。まあ腹違いとはいえ妹なので手を出したらアウトなんだが
・わりと真面目に主人公は政治への興味はないが、。快適な暮らしと美への執着はあるので、王女ないし貴族の立場は保ちたいと思っている。現代人にファンタジー中世庶民生とか無理なんだわ。魔法も碌に使えないし、出奔したらまず野垂れ死ぬんよな…世知辛
・人にちやほやされたいという気持ちはあんまりない。寧ろ、人間不信拗らせてる節がある。二周目はまあ、普通に一般人やってたのだが。根本的に人を信じてないのでちやほやされても嬉しくないというか、何企んでるんだこいつが一番にくる。それか利害計算がよぎる。自分に優しくすることそのものにはメリットがないと考えている。美少女の笑顔はそれだけで一つの利益なんだよなあ…。