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462,聖域の巫女姫と魔属の王 S

ファンタジー 

正直トロフィーヒロインも嫌いじゃないのよ僕は ファムファタル系好きだし 


「お迎えにあがりました、姫」

男は少女に恭しく膝を折る。少女は無感動に男の頭を見つめている。沈黙の中、男が再び口を開く。

「あなたの御身をいただいても?」

「…元より、あなたには私の意志など関係ないのでしょう」

少女の鈴を転がしたような声は、しかし何の感情も含んでいない。何から何まで、そこにあるだけの人形のようだった。




巫女姫:聖域の守護の要。

幼くして高い霊力から巫女の地位につく。美しく慈悲深い姫君。立場上、神殿から出たことがほとんどないため世間知らずなところがある。純粋。人懐こい。大人しい。肝が据わっている。素直。お人好し。無邪気。戦闘能力は皆無に近いが、守護、結界に関しては世界一に近い。可憐。器用。マイペース。おっとり。約束は守る。

・慈悲深く世間知らずな姫君というのは求められた姿を演じているだけの虚像。本質的にはかなりシビア。ファムファタル属性というか、深く関わった人間を破滅させる星の下に生まれている。悪意を持ってやってるわけではないが、特に止めるつもりもない。相手が勝手に破滅してるだけなので。不思議と恨まれることもない。元凶扱いされない。

・他者に関する興味がほとんどない。ある意味で己の周囲を破滅させがちな性質に自覚があっての処世術。相手が勝手に破滅するのはともかく、自分から近づいて破滅させたら申し訳ないなって。言わないけども。

・己を脅威にしないためにわざと修得していないだけで、高い霊力を攻撃に使えないわけではない


魔王:魔属を統べる王。

野心家。自信家。ただし自己分析はちゃんと正確に出来ている。リアリスト。合理的。人間を過小評価しない。用意周到。慎重。芝居がかった身振り手振りをしがち。扇動者。カリスマがある。パフォーマンスが多い。冷静沈着。成果主義。世界征服したいタイプ。部下には誠実。美丈夫。約束は守る(騙さないとはいってない)

・巫女姫に一目惚れして世界征服を決めた。彼女の瞳に映りたい。特別な相手になりたい。ただ一人のヒトになりたい。愛されたいとは思ってない。愛している。全てを滅ぼすことも厭わない。いっしょにしのう。

・巫女姫の慈悲が虚像だと理解している。ファムファタル属性は身をもって体験してるとこ。それでも恨む気持ちは、己に応えてくれないこと以外ではない。破滅するのは自業自得なので。まあ破滅するつもりないんだけど。

・いわゆる勇者の類には興味がないし半信半疑。ただの人間に己を破れるわけがないので


勇者:魔王を滅ぼすもの。

魔王による滅びへのカウンターとして生じた存在。人間に見える。普通の人間にも、そうでないようにも見える。常識はあるようでない。学習能力が高い。成長力特化。経験を積めば無限に成長していく。なおスキルポイントをちゃんと振らないと意味がない模様。あまり冗談を解さない。性格そのものは温厚。常識のなさから時々突飛な思いつきをする。物おじしない。人懐こい。お人好し。人に愛されるタイプ。マイペース。朗らか。

・それが役目だから魔王を滅ぼすだけ。恨みや嫌悪はない。興味もあんまりない。魔王が何をしようとしているかもあんまり関係ない。そもそも真っ当な生まれのまっとうな価値観の持ち主かどうかが疑わしい。巫女姫のことを少し憐れんでいる。本当に人非人の無感情だったら、そんな風に苦しむこともなかっただろうにね。



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