459,封印されてる間に夫が女の子に生まれ変わっていた件 S
ファンタジー 転生ネタ
聖剣は各国一振りくらいはあるし魔王は一人じゃない
魔王と勇者は敵対するとは限らない。けれども、魔王の力を奪うことができるのは聖剣だけだった。
・男装の麗人計魔王。本性は人型ではなく大型の獣だったが、存在の階梯が上がって竜になった。人間への敵対意思があるかはともかく、全てのモンスターを従えられるし、敵対行動をしかけてきたものに容赦はしない。大地の意思的な存在でもある。
・騎士を従える王様でもある勇者。色々あって魔王と心を通わせ、恋仲になる。が、対外的には男同士、王同士であるため、夫婦になる事はできず、盟友関係ということになった。聖剣に選ばれた清廉潔白な人間。真面目で天然、お人好し。
・勇者の持つ聖剣は二振り、王権の象徴と妖精の鍛えたもの。前者は血筋で使用可能、後者は聖剣か所有者の了解がなければ運ぶこともできない。聖剣としては後者の方が強い。妖精に授けられた剣。切れ味爽やか。
・魔王排除を企む隣国に入れ知恵された騎士の一人が聖剣(王権の方)を奪って反乱を起こし、勇者はそれと実質相討ちになって倒れた。妖精の剣は騎士によって妖精に返された。王剣によって魔王はバラバラにされて封印された。
・千年ぐらい経って、関係者が大体転生した。勇者は女の子になったし、前世の記憶がない。他は大体記憶がある。騎士たちはモンスターになった。記憶がないわりに勇者は騎士たちに前世のものかそれに近い名前を付けた。何となくで。
・転生勇者は前世の記憶がなくとも魂にトラウマでも刻まれているのか、ほんのり人間が嫌い。人間よりモンスターの方がいいとかいう。
・勇者王には複雑の事情のある異父姉がいたが、転生勇者の母は転生した姉。記憶があるし、気付いている。今世はそれなりに良好な関係だが、魔王やモンスターとは相変わらず仲が悪い。前世の因縁を引きずっている。相性も多分悪い。
・転生勇者がなんとなくで魔王の封印を解く。魔王と元騎士たちの仲は可もなく不可もなく。勇者は記憶がないので、理性では魔王を滅ぼすべきなのでは?と考えるが、魂は愛しい相手を覚えているので、そうしたくないと思う。魔王が完全復活するあたりで記憶が戻るかもしれない。そうしたら百合夫婦エンド。どちらにしても異種間で子供は生まれないし。もう王様じゃないし。
・元々、王にはいずれ蘇るという予言があった。こんなことになるとは誰も思ってなかったが。蘇るにしても生前の姿のままだと思われていただろう。転生勇者は顔立ち的には勇者王と瓜二つ。少なくとも血縁者に見える。ただし勇者王に直系子孫はいない。
・騎士の中には姉の子供もいた。勇者王から見ると甥っ子。母より叔父の方を慕っているタイプ。王もそれなりに可愛がってた。
・姉は魔王の封印に関わっていた。封印を守護する人間も用意した。自分たちがそこに生まれ変わるとまでは思ってなかった。
・魔王を本当に殺せるのは勇者だけ。聖剣は使われたが勇者じゃなかったので、封印はされても死にはしなかった。精神構造が人間と異なっているので、まだ永久発狂はしてなかった。愛する人に見知らぬもの扱いされたことで若干揺らぎ始めた。
・転生勇者と兄弟のように育ったのは義兄ではなく最後に付き従った騎士。彼だけは名前を付けたのは母(姉)。ある意味で勇者の名付けの誘導。勇者王たちの話は年月で多少歪んでいるが伝説として残っている。割と人気もある。予言含め周辺国では有名。
・勇者も騎士も覚えてないだけで既に何度目かの転生なのかもしれない。ただ、全員集まるのは今回が初。
・勇者王は正式な王妃を迎えていなかったが、側妃は何人かいた。その内一人が人間の女性に化けた魔王。寵妃でもある。他はカモフラージュであり政略婚。誠意をもって面倒を見てはいた。何人かは騎士に下賜された。
・騎士達は大半、王と魔王が仲良しなのは知ってても恋仲だったのは知らない。人間基準で美しい生物ではないし…。
部下だと「俺らの王様が美少女転生した件」ママ視点だと「生まれ変わったら異父弟が娘になった件」なんだよな…
魔王=テイマー、ワンチャンあるな