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438、勇者のお母さん S

ファンタジー


信じて送り出した勇者が闇堕ちして帰ってきたので、勇者の母である私が責任を取れ、ということになったようですが、寧ろ責任を取るべきはブラックな対応して勇者を病ませた周囲だし、私は責任を取れと要求する側では?

そもそも私が可愛い我が子と敵対することを選ぶとでも思っているんですか?正気ですか?




勇者のお母さん:王国のはずれにある森に住む魔女、あるいは仙女。あるいはフェアリーゴッドマザー。いずれにせよ魔法を使う女。

性格は温厚で、基本的に子供に甘い。自ら産んだわけでない子供を何人も育てあげている。まっとうな意味で子供好き。多分人間ではない。年齢不詳。母性が強い。大局的な目で見ると善良な存在だが、人間社会の秩序に従う存在かというと疑問符がつく。色々な意味で、普通の人間にどうこうできる存在ではない。戦うものではない

・勇者とは特に血の繋がりはない。最新の拾い子。勇者とか関係なく、身寄りのない子を愛情たっぷり育て上げた

・王国ができるより前から森に住んでいた。なんなら王国の建国者は彼女が育て上げた子。そういう意味では、王国とは実は浅からぬ因縁があるのだが、双方ともそんなこと関係ねーわって感じの対応。王国は良い感じに利用できないなら殺そ、って感じだし、彼女も直接幼い頃から成長を見守ってきてない人間とかどうでもいいわ、って感じ。

・勇者以外にも彼女を母と慕う人間はいる。勇者につくかはともかく、母に危害を加えるとか絶許。何なら結構マザコン率が高い。お互いを兄弟的なもの認識しているかは人による。彼女は兄弟的なもの認識している

・自分が人間社会とは相容れないものだという認識はなんとなくあるので、街に移り住もうと考えたことはない。また、人の子は人の中で生きるべきだと考えているので、独り立ちできる年齢になったら容赦なく人里に送り出す。大人は手元に置かない

・多分女神の類。人間社会に直接関わらないのは己の領分を越えたことだから。視座が人間とは違っている



勇者:善良な少年。

人里離れた森で育ったからか純朴で利欲に欠けるところがある。勇者に選ばれ、魔王を倒すため旅立つことになった。が、王国の用意したパーティメンバーその他、魔王討伐とは直接関係ない権力闘争に巻き込まれて病んだ。そして最終的に、人間の味方であることに疑問を持ち、魔王の誘いにのって離反した。とりあえず王国は滅ぼした方がいいんじゃないかな、と思っている。一応人間そのものに対する憎悪はない。やや視座や考え方が人外寄りなだけ。闇堕ちはしてるけど、正気は喪ってないし、善良さも残っている。人類の絶対的な味方ではないだけ。

・皆が困っていて、自分がそれを救うことができるのであれば…と勇者になった。病まなければ特に問題なく勇者の責務を果たして無事に帰ってきたと思われる。魔王の誘いに乗ったのも、欲ではなく人への失望が主な理由

・母と血縁がないことは知っているが、自分の本当のルーツは知らないし、知らなくていいと思っている。天涯孤独で構わない

・今も昔も他者を傷つけることは快く思わない。可能であれば戦わずになんとかしたい。犠牲は最小限に抑えたい

・生まれてすぐ忌子として、死産扱いにされて捨てられた王子。本人は知らないが、王国上層部はなんとなく察している。そのことも勇者がブラックな扱いを受けた一因。ただ、どちらにせよ勇者と魔王の相討ちを望む派閥はあった



・勇者が離反するまで、パーティメンバーは勇者が人類を見捨てるとは思っていなかった。あと、いずれも尊重すべき相手と見做していなかった。奴隷のような扱いをしても関わない相手だと思っていたものすらいる。国籍とかない平民以下の存在だし

・勇者の母が森の魔女であることは、勇者が旅立った後に発覚した。わりと王国にとってアンタッチャブルな存在なので、その時点で賢明な人間は中枢と距離をとった。闇堕ちまでは流石に予想外でも、無事に帰ってこず、名誉の戦死を強いられることは十分考えられたので。そうなるとほぼ確で魔女の怒りを買って碌なことにならない



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