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424、貴妃サマは本の虫 S

いわゆる後宮もの 魔法とかはないタイプのファンタジー 

話の展開自体はベタなパターンでいいかな… 

異世界転生ものの文脈にしてもしなくてもいいかな…



「初恋の…一度、会っただけの方が忘れられないのです。その方の元へ嫁することが叶わぬのなら、家の為、後宮に入ろう、と」

「・・・」

「今代の王は後宮に興味がないそうなので、実質は尼寺に入るようなものになるだろう、とも思いましたし」

「それは…」

「…というのは建前で、実家にいては見ることも叶わない、宮の書庫にある本が読みたかったんです」

「えっ」

目を丸くした男に、少女はにっこりと、愛嬌たっぷりに微笑んでみせた。





貴妃:武門の名家の末娘。

兄姉や両親にわりと溺愛され甘やかされて育ったようなところがあるが、蝶よ花よと育てられてはいないため、甘ったれてはいない。頭の回転が速く、自立心も高いため、とにかく行動が早い。思い立ったら即行動。権力の使い方をよく承知している。従者に囲まれて育ったこともあり、裸体を晒すことに羞恥心を覚えない。文武両道。ロマンチスト。あまり本心を口にしない。美少女の自覚がある。上品な所作が身に染みついている。わりと過激思想。不真面目。

・武門の生まれだが、本を読んでいる方が好き。しかし、実家には兵法書や戦いの為の書しかなかった。物語など無駄、と買い与えてももらえなかった。ので、唯一の理解者たる次兄にこっそり借りてもらっていた。

・本来なら同格か家格のつり合いのとれる範囲の貴族の家に嫁ぐ予定だったが、突っぱねて後宮入りした。一応、初恋の相手のところなら良い、と望む相手を告げたが、父から却下されたため。後宮が実質お飾り状態なのはよく知っている。

・後宮なら、宮殿の図書館から本を借りられるので、今の状況を気に入っている。正直、王にはあまり興味がない。

・初恋の相手は、実家と対成す文官の名家の、彼女より少し年上の後継の男、の従者(のふりをしてお忍びで城から抜け出して遊びに来ていた王)。口では初恋の人一筋と言っているが、実際どうかは本人もわからない。

・幼い頃はお忍びで屋敷を抜け出して遊びに出かけたりなどしていたが、年頃になってからはほとんど軟禁状態だった。暇をつぶせるものさえあれば、部屋に籠っているのも苦にならないが、わりとじゃじゃ馬な方ではある。

・肝が据わっている。覚悟を決めると、特に。意志が固く、一度こうと決めると梃子でも動かない。頑固。

・不満を口にするより、それを解消するための方法を考えて行動に移す。あまり長考しないが、問題を過小評価することがないので、ある程度以上の大きさの問題と判断すれば、しっかり策を練ってから突撃する。

・年の近い兄たちからはサバイバルスキルを伝授されている。ほぼ丸腰で野に放り出されても、とりあえず、一週間くらいなら無事に生存できる。とはいえ、流石に無手で野生の獣と渡り合ったりはできない。

・とにかく、運が強い。一歩間違えると悪運の類。ピンチに陥っても、最悪だけは紙一重で避ける。




王:真面目な堅物。冗談が言えない。

先王の時代、後宮を通じての権力争いで色々大変なことになったので、後宮を廃そうとしたが、貴族たちの反対でできなかった。後宮に寄りつかないので、直接の面識のない妃もそこそこいる。

文武両道、やや武力寄り。動く前にじっくり情報収集して考えるタイプ。頑固。理想家。

・王だと名乗らず貴妃と遭遇し、彼女に興味を持って気に掛ける内にすっかり惚れ込んでしまう。しかし、操立てる初恋の人がいるらしいので、恋心を告げるどころか、王であると名乗ることすらできなくなる。本命にヘタレになるタイプ。

・女性経験自体はあるが、本気で恋するのは彼女が初めて。いいな、と思った相手自体はこれまでもいたかも。

・覚悟を決めるまではうだうだ悩むが、一度覚悟を決めると腹を据えて引かなくなるタイプ。

・後宮は、警備と、王の側近は入れることになっているので、貴妃の前では側近のふりをしている。何なら自分から王に後宮の改善を進言する、と言ってみたら「別に私は現状も気に入っているので(意訳)」と返され撃沈する。

・権力をめぐっての争いに幼い頃から振り回されていたため、そういうのにはとても敏感。ガチで興味がない貴妃に困惑している部分もある。




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