表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
421/509

421、魔剣に人格乗っ取られてる系剣士 S

ファンタジー



『もー、その恰好で大股広げるのやめてって言ってるでしょ!!』

「毎度毎度うるせぇんだよスベタァっ!俺に命令すんな!」

キュロットスカートを翻し、剣士は手にした剣で斬りかかる。青い魔力が刃へと変化し、剣の刀身は30倍以上に伸びている。

「死ねやぁっ!」

裂帛の気合いと共に、敵の首が斬り飛ばされた。




クラリオン:武者修行中の剣士。普段はクララと名乗っている。

いわゆるところの魔族の類。巻角。尖った耳。馬系の尾。ノースリーブのセーラー、キュロット。膝丈スパッツ(キュロットより長い)。アシンメトリーのセパレート袖。三つ編み。額角と見せかけて魔剣が刺さっている。剣の名はソラリス・クライン。

人当たりの良い女の子だが、剣を抜くと人格が変化する。剣を抜いた後の人格は狂暴、自己中、口が悪く他者と協力ができない乱暴者。でも猪武者じゃないし理性的な言動もできる。殺意がひたすら高すぎるのと自己中すぎるだけ。頭は悪くないが、頭を使うのが嫌い。マイペース。落ち着きがない。戦闘力は高い。

・間違って抜いた魔剣が呪いの装備だった所為で、こんなことになっている。家から持ち出した家宝の剣を魔剣に喰われた。魔剣が捨てられない手放せないのに加え、他の剣を手にすると喰われる。ストレスフルらしく、抜くとめっちゃ暴れる。

・額の魔剣は第三の目を介して魂に突き立てられており、本人以外抜くことは出来ない。傷はついていないが刺さっている間は第三の目の能力が封じられている。身体能力もちょっと下がる。でも、そもそも基礎能力が高い。

・魔剣の刀身は折れたようになっており、拳ほどの長さしかない。魔力を注ぐことでエネルギー体状の刀身が形成され、長剣として振るうことができる。また、柄尻に巻き付けられた布も連動して伸びる。

・実は普段の女の子の人格が魔剣の人格であり、抜いた後の人格がクラリオン本来の人格。つまり女装男子(強制)である。魔剣自身は女の子なのでオカマではない。セーラーキュロットは魔剣の趣味。元は普通に軽鎧を着ていた。

・剣士として、戦いに関しては間違いなく天才の類なのだが、致命的に協調性がない。他者の指示に従うということができない。また、大望などもないので、行動理念がほぼゴロツキと変わらない。しいて言えば、強くなることへの渇望、向上心みたいなものはなくもない。とりあえず、魔剣に乗っ取られないだけの強さは切実に欲しい。

・一見して女の子に見える体格を維持しているのは魔剣の可愛い姿でいたい頑張りによるもの。そもそも剣を抜いたのが第二次性徴前の躯が出来上がる前の中性的な頃だったのもあり、筋肉が付きすぎてごつくならないように頑張っている。身長は…うん。服装も体型がカバーできるものを選んでいる。実は脱ぐと普通に男の子。

・魔剣がクラリオンに憑いているのは、彼が稀に見るダメ人間だからというのもある。こいつを野放しにしとくと他の人たちが迷惑する、的な。自分を正しく使える相手だとかは一切思っていない。そもそもその気になれば思念体で動ける。

・クラリオンも魔剣も性指向は多分普通にヘテロ。ただ、クラリオンは色恋にほぼ興味がないし、魔剣は本性が剣なので異種になる人類を恋愛対象としては見ていない。でも可愛いとちやほやされるのは好き。また、美醜感覚が独特。

・魔剣は元から折れていたわけではないし、額に刺すのも正しい使い方ではない。対象を封じるために使う事自体は正しい使用法ではある。折れた刀身の他の部分は何かしら別のものの封印に使われている。

・魔剣は自分が常識的な人格を持っていると思っているが、どっちかというと世間知らず。彼が非常識だというのは正しい。比較すれば常識的な方かもしれないが、どっちもどっち。

・実家はそれなりの貴族的な家なのだが、武者修行の名目で随分前に出奔してきている。実はこっそり影働きの人が見守っていて実家に報告もいれている。連絡は取っていないが、宝剣を食われたことも女装男子になっていることもバレている。その辺のことを魔剣はなんとなく気付いているが、彼は知らない。実家の両親は問題児っぷりに手を焼いていたので、どうしたものかと頭を悩ませている。ちなみに次期当主は兄。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ