419、当方鋏担当、求む、紙担当の素敵なパートナー! W
見た夢を基にしたやつ
いわゆるバース系のようなそうでもないような
鋏って書いてチョキ、紙って書いてパーと読む
「…ごはんが、美味しくない…!」
おかずは文句なしの出来なのに、ごはんが…ごはんが、美味しくない…。これは由々しき問題だよ。人生に関わる大問題だよ。…美味しい食事を自分で確保するために、包丁の扱いにも長ける鋏を選んだのに…。石の人はお米を粉砕するし…これはつまり…美味しいごはんは、紙の人の領域ってこと…?!
・じゃんけん三すくみの属性があり、成長するとその内一つを選んで自属性とする。後からの変更は不可。特化の仕方の違いであって、絶対的な優劣はない。住民以外にフィールドやモンスターなどにも同様の属性と相性がある。
・石はパワー特化。とにかく攻撃力、殲滅力、耐久力に特化している。戦闘に長ける。怪力になりがち。性格的にも猪突猛進みたいな人が多い。打撃系武器の適性がある。激情家が多い。動けなくなると死ぬ。
・鋏はスピード特化。鋭さ、速さ、突破力に特化している。反面、脆くなりがちで、文字通り良く斬れる刃物みたいなのが多い。刃物の扱いに長ける。冷静沈着というか神経質な人が多い。同属以外とはあまりつるまない。
・紙はテクニック型。柔軟性、バラエティーに富んでいる。魔術師系か技師系。爆発力はないが、他と協力することでどんな状況にも対応できる。社交的で群れたがる人が多い。個人差が大きい。特化しないと器用貧乏になる。初動が遅い。
・基本的には自属性が最高だと思っていて、自分に克つ属性に一定の敬意、負ける属性に侮りを持っている者が多い。石は紙を掴みどころがない、油断できないと思っていて、鋏を軟弱だと思っている。鋏は石を力強い肉壁だと思っていて、紙を鈍間だと思っている。紙は鋏をクールビューティだと思っていて、石を暑苦しいと思っている。一例だし例外もある。
・属性特有の弱点とか死因とかある。石の包まれ死とか。鋏は半身たる刃が欠けたり錆びたりすると弱るし折れると死ぬ。紙は回避したり受け流したりするから耐えられるのであって真正面からぶつかるとやぶれる。石は大体金づちで泳げない。
・他の属性の領域のことは上手くできないことが多い。ゲームで例えると修得に必要なスキルポイントが三倍以上かかる感じ。不可能ではないけど、非効率の極み。自属性領域で特化して、他属性と協力するのが基本。
・大体は何となく自分の向いている方に寄っていって分化するが、自分でこれになりたいって頑張ってなるやつもたまにいる。
・各属性に分化することが実質成人として扱われている。石:ロックブレイカー、鋏:ブレイズフェンサー、紙:パルプエンジニアが初級職。上級職も数多ある。サブのジョブもある。サブの方のジョブは属性と関わりなく取れるし複数取れる。
・分化前のジョブは共通してエンブリオ。ジョブチェンジまでに必要な経験値などは適性による個人差がある。
・ドラクエ系かMMORPGかマイクラとかみたいな感じのファンタジー世界。文化レベルは中世ぐらい。植物は種まいて一週間もすれば実を付けるし、気候は土地ごとに一定。森林、平原などの特定のバイオーム以外はほぼ人の定住はない。国や町という概念はほぼない。一応、貨幣経済の概念はある。行商など行うものもいる。
・夫婦や家族という概念も一応あるが、エンブリオは大体五歳前後で世界の中心にあるアカデミアに集められ、自活のための教育を受ける。エンブリオだけの共同体生活。正確には指導者によって管理されている。
・指導者の上に裁定者と呼ばれるものがいる。神様的な何か。実際神かはよくわからない。
・エンブリオからは物理的に子供が生まれることがない。未分化の幼生体故に生殖機能はない。
・石-赤、鋏-青、紙-黄が基本カラー。色でメインジョブの属性は分かるが、それ以外は個人差が大きいため、モノクロになると外見では判断がつかない。そもそも手足や感覚器の数なども個人差がある。
・属性三分類を石鋏紙というのは俗称であり、本来は打、刺、術になる。あんまり使われない。
・一夫一妻制が一般的ではない。というか、性別の概念がない。子供は卵で生まれる。口移しでDNAを混ぜる。二人で交代で温めて、一か月くらいで生まれる。歩けるようになるまで一か月前後、寿命は最長で100歳ちょい。平均は50前後。