395、二人だけの秘密 S
所謂乙女ゲー世界転生もの
ファンタジー寄りの世界観
ちなみに攻略対象とライバルキャラ
我が幼馴染であるアンリ或いはミシェルは奇矯な人間だ。
けして常識がないわけじゃないし、普段は猫を被っているから本性を知る者は少ないけれど、知っている者は同意してくれると思う。
とはいえ、その理由を知るものは多分、僕以外にいない。僕とアンリは、親友であると同時に共犯関係にある。僕とアンリの秘密、それは、
主人公:テオドール、またはガブリエル。
憂い顔がミステリアスと女生徒に人気がある、貴族の次男坊。どちらかと言うと魔術師系。天才だという評判だが、あまりその実力を見せようとしない。マイペース。天然。読書家。
女の子の扱いは上手いが、浮いた話はあまりない。精霊や妖精の類にはやたらと好かれるが、犬猫には酷く嫌われる。本人は動物全般嫌いじゃない。
・転生者であり、前世は女性だった。なんか前世の姉がやってたゲームにこんな男が出てた気がする(中身は知らん)。
・ミステリアスと評判の憂い顔は大体「今日の晩御飯なんだろ」とか下らないこと考えてる時の顔。本当に悩んでいる時は父親譲りの気難しそうな渋面になる。但し滅多にそんな顔はしない。普段はあまり深く考えないようにしている。
・幼くして魔術を修得した程の天賦の才を持っているが、その代償として魔術の詠唱が酷く子供っぽい言葉になっているため、人前では使いたがらない。かっこつけて(中二病な)詠唱をすると威力が40%減(当社比)になる。
・転生によるTSは実感したのが割と最近だが、まあ、こんなものか、くらいの冷めた感想。割とどうでもいい。
・乙女ゲー的には兄と不仲になるはずだったが、兄との関係はやや良好程度だし、素直に尊敬している、寧ろ子犬のように懐いている。
親友:アンリ、或いはミシェル。
主人公の幼馴染。気品溢れるおっとり系お嬢様。貴族の一人娘。不思議と畏怖の念により近づきがたくなる雰囲気を放っている。
マイペース。箱入り娘。博識。掴みどころがない。若干電波。したたか。
・転生者であり前世は男性だった。乙女ゲーとか知らね。割と幼い内にTSを実感した事もあり、性同一性障害みたいなものになっている。主人公と知り合ったのもその頃。乙女ゲー的には本来男嫌いで、双子の弟がいるはずだったらしいのだが。
・現世の自分の外見そのものは嫌いじゃないし、美少女だと思っていて、そんな美少女が男のように振る舞うのは自分が嫌なので、普段は己の思う理想の美少女を演じている。でも偶に男として振る舞いたくなって男装して偽名で行動する。
・非力な身でも自分で護身できるように、と魔術を修めている。詩的センスがないので詠唱が酷いのであまり使わない。
・主人公と幼馴染が親友になる事になった一番のきっかけは主人公の何故自分に関わりたがるのかという問いに親友が顔が綺麗で好みだから、と堂々答えたこと。一周回ってなんか好感を持ってしまった。しかし恋情は双方ない。
・二人を中心に(きっかけに?)乙女ゲーとはそれなりに差異が出来ている。主に人間関係。全体的に良くなっている。
・お互いに二つ目の名前を考えあった。普段の貴族の子女として振る舞っている時には出来ないことをしたい時に使う。後、単純に文通の時にも使う。体型が近いので服を貸し借りして変装したりもする。好みは同じではないが。
・仲の良さは隠していないし、よく一緒に会ったり行動したりするので、恋人同士と思われたりするが本人たちにそのつもりはない。お互い、同性の友人という意識。家の方で婚約話が持ち上がりかけた事もあるが、上手くまとまっていない。
・正直二人とも恋愛できるようなメンタルではない。精神的ホモか肉体的ホモになりかねないので。
・ヒロインちゃんは憑依トリッパー。勿論、乙女ゲーをやりこんでいるプレイヤー。推しメンは主人公と王子。ついでに親友の双子の弟も気に入りのキャラだった。しかしこの世界ではこれである。
・当然ゲームでは二人は親友ではない。主人公と弟の方でもまともな交友があるか怪しいレベル。年の頃が同じぐらいという以外に特に共通項がない。