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388、忘却ウサギ S



「緑青と羽白の声がしないわ。一体どうしたのかしら」

「羽白たちは使いに出かけているところですよ、主」

「あら、そうだったかしら。あなたが言うならきっとそうなのね」

「はい、お茶が入りました」

「ありがとう」

こうして、いつもと変わらず箱庭の午後は過ぎていく。まどろみの刻は終わらない。




卯先:箱庭の主。巫女。

マイペース。ぼんやりとした性格の女性。穏やかな気将と包容力の持ち主。酷く忘れっぽい。天然ボケの朴念仁。滅多に怒らないが、怒ると滅茶苦茶怖い。

式神たちを信頼している。人の顔を覚えるのが苦手で、大体声で覚えている。式神たちに主として慕われると同時に要介護認定されている。実際、放っておくと色々危ない。どじというか、抜けているところがある。痛覚が鈍い。

・ざっくり言うと若年性健忘症。ちょっとした拍子に色んな記憶がこぼれおちていってしまう。直前まで何を考えていたか、何をしていたかを忘れてしまう事もしばしばあり、何をしようとしていたか忘れる事は日常の一部。何処で打ったのか覚えていない打撲や痣が常に一つくらいはあり、手当てをするのを忘れて放っておいて式神に見つかって治療される。

・忘れないようにメモをするのは、メモをしようと筆記具を取った時点で何を書こうとしたか忘れる事も多いので他者から言われた事のメモとして位でしかしない。ルーチンで体が覚えてるから日常は何とかなるとは本人の談。まあサポーターもいるし。



義従:式神。

卯先の傍に侍り、彼女の日常をサポートしている。真面目なカタブツ。主命を第一とし、役に立ちたがる。大抵の事はそつなくこなせる万能型だが、融通が利かず、ユーモアが足りない。冗談が通じない。主が白いと言えば烏も白い。若干ヤンデレ入ってる。主を独占したい気持ちがあるが、それを表に出さないように努めている。常識や良識がないわけではないが、それより主命の方が大事。完璧主義者。実は人付き合いが不得手。主のことなら良く気がつくが、自分の事にはあまり頓着しない。ある意味似たもの主従。待ての出来る忠犬。

・かつての主に捨てられた(と彼は認識している)ことを酷く根に持っており、卯先にもいつか捨てられると恐れている。主厨なのはそれの裏返しであり、かつての主への感情は複雑怪奇にねじ曲がってはいるが忠節である事に変わりはない。他の式神曰く、「元彼に手酷く扱われて振られたのに事あるごとに元彼の話ばっかりする面倒くさい女みたいなもの」多分、自分が悪口言っていても他の人が悪く言うと怒るとかそういうこと。要するにこいつすげー面倒くさい。

・卯先に対して心酔しているようなところがあり、もし彼女が死ぬようなことがあれば冥府までもお供する気満々である。愛が重い。しかし本人曰く忠義のみであり恋情や肉欲ではないらしい。でも主のセクシーな姿を見ると鼻血を噴く。



左空:式神。

悪戯好きで退屈を嫌う。既知の繰り返しを厭っている。いつも面白い事を探している。ただじっと待っているというのが苦手。自分の美学みたいなものを持っている。感性が子供寄りなのか、子守は得意。色々と器用。マイペース。天然ボケ。人懐こい。多分根は真面目。

長く生きた神霊の割に、年相応の落ち着きや威厳みたいなものを見せない。稀に真面目になると威風堂々、崇高なる神霊らしくなる。あまり長時間はもたないが。

・自分が驚く事も他者が驚くことも好きで、常に悪戯を考えている。その標的は敵味方を問わず、同僚どころか主までも対象にするが、仕事は真面目にする。悪意の籠った嫌がらせはしない。手間も惜しまない。

・彼がびっくりさせたことで卯先が何かしら忘れるということが何度もあって、義従から「主を驚かせること禁止令」を出されている。しかし、主だけ標的にしないというのが美学に反するらしく、形を変えて驚かせようと挑戦し続けている。手作りお菓子(美味)を食べさせるとか。主からは割と好評である。





実際お使いに出掛けてるだけでも実は死んでるのでもありだと思う

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