37、吸血鬼の生態 W
・吸血鬼は原種と傍種にわけられる。原種は元から吸血鬼として生まれた者で、傍種は後天的に吸血鬼に変わった者。相手を吸血鬼化できるのは原種のみで、傍種がそれをしようとすると相手は不完全な吸血鬼になる。
・不老不死ではなく、老化がとても緩やかで、且つとても長命なだけ。肉体的にはとても丈夫で、簡単には傷がつかないが、その代わり自然治癒は遅い。ただし、そんな傷でも最終的には治る。また、吸血することで一時的に自然治癒力を含む身体能力が上昇する。
・吸血することが一番栄養をとる上で効率がいいというだけで、生きていくだけなら吸血をする必要は無い。ただし、吸血鬼特有の能力を使おうと思えば、血を飲む必要がある。吸血行為は一種の愛情表現でもある。
・原種の弱点は銀の攻撃が効きやすいことくらい。傍種はそれに加えて原種より吸血衝動が強いこと、日の光が(耐えられないわけではないが)苦手、心臓・脳など重要な臓器は治せないことなど。グールになると日の光は耐えられず、防御力が低い代わりに異常に自己治癒力が高い。そのため、変な回復の仕方をして醜い姿になることが在る。
・吸血鬼が相手に自分の血を飲ませることで相手を吸血鬼化することができる。
・吸血相手の性別とか血液型とかは好みの問題。大抵偏食傾向が在る。
・変身(コウモリ・霧など)、催眠、魔術の行使などの能力を持つ。
・人と吸血鬼のハーフは大抵昼は人、夜は吸血鬼になる。また、その影響で体の成長が遅くなったり、普通の人より寿命が長くなる。
・闇の眷属とされる生き物は大抵従わせることが出来る。
・基本として他の生き物を餌としか思ってないことが多い。その上で劣る存在であるそれらを優秀な存在である自分達が導いていかなければならないと思っている。
・エクソシストは敵だが、原種に勝てるエクソシストはそうはいない。傍種はわりと強さがまちまちなので何ともいえない。
・棺桶で眠るのは本人の趣味。ハンモックやベッドで眠る者もいる。
・原種はその土地に縛られている事が多く、他の土地へ行く時は自分の土地の土を持参したりする。逆に傍種は放浪するものも多い。
・基本的に山より高く、海より深いプライドを持っている事が多い。
・夜の方が(闇の中の方が)強い力を発揮することが出来る。そのためか、夜型生活を送っている者が多い。傍種の場合、ただ単に日が苦手ということもある。