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364、性質の悪いこっくりさん S

某怖がり屋の天敵



指で狐の形を作り、痙攣の様に口元を震わせて彼女は笑う。

「クカカカカカ!滑稽じゃないか。滑稽、滑稽、吾輩も失笑を禁じ得ぬ。それがいい年こいた大人のする事か?天才と何とかは紙一重とは言うが…クププ。いやはや、可笑しいな」

極めて邪悪に、彼女は笑う。自重するつもりはなさそうだ。




こっくりさん:ルナシー。或いは、ルナシーだったもの。

元はそれなりに強力な力を持ったルナシーだったようだが、現在は色々と"壊れて"いる。

融通が利かない。ある意味究極のマイペース。常に己の定めたルールに従って動いている。ルールが世間のルールと一致していれば常識的な行動をとる事になるわけだが、そうはならない事が多い。

器用。好奇心旺盛。捻くれ者。毒舌。躁鬱傾向がある。気分屋。KY。本心を表に出さない。芝居がかった言動。協調性は皆無。快楽主義者。笑い上戸。頭は回るがそれを碌な事に使わない。好き嫌いが激しい。子供っぽい。邪悪。

本来の性別、年齢の類は不明。寧ろ、己の肉体的特徴は既に本人が忘却してしまっている。一応自己認識の形はあるものの、人の容貌かたちを保てていない。これ以上自己認識が崩れると消滅しかねないという自覚があるため、己のキャラクターに強い拘りを持っている。キャラ崩壊が自分の存在崩壊に繋がりかねないため、割と切実。特性上他者に擬態する事は出来ない。

やたらとリアクションがオーバー。また、キャラ性の表現としての決め台詞や決めポーズの類になみなみならぬ情熱を持っている。中二臭い。なんとなく狐っぽい。

その存在の曖昧さから、箱猫シュレディンガー理論が適用され、観測者の全く存在しない場所には存在を確立できない。逆に、観測者に足る人物が複数いれば複数個所に同時に存在する事も可能。ちなみに、その場合非確立状態時のみ複数情報の統合が可能であり、確立状態の時に他の自己と記憶が混じる事はない。ドッペルゲンガーはより存在強度の高い方に統合される。存在を確立できていない状態での知覚は夢を見ているような状態になっているらしい。

色々な意味で個体としては破綻している。

・纏開型ルナシー。他の存在に憑依し、己の肉体として使うというルナ。本来の肉体は既に死亡している。生物にも無機物にも憑依できるが、どういう形であれ、動くという概念を持たないものに憑依しても動けない為、人に取り憑きたがる。生物や己の意思を持つ者に憑依した場合、元の意思を抑え込む程にその肉体が持つポテンシャルや技術を引き出せるようになる。

・ルナとは無関係に、学習による技術習得に高い適性を持っている。簡単に言うと、学習チート。但し、修得できるのはあくまで技術に分類されるものであり、能力や体質にあたるものは習得できない。

・生前は欠片を持っていたが、死んだ時に失っている。ちなみに、その時の能力ルナは複数他者の支配と操縦。さらに大元の能力ルナは任意の相手の視界を奪うものだったらしい。

・現在の癖の強い人格と言動は己のキャラクターの確立の為に作り出したものであり、本人の元々のものではない。自分を消さない為に自分を殺した破綻者。その自覚があるかどうかは微妙。

・何故かこっくりさんの儀式(亜種含む)に引き寄せられやすく、硬貨や鉛筆を動かしたり、参加者の肉体を乗っ取ったり好き勝手しに来る。属性的には悪霊の類になるらしい。概念なりかけくらい。

・憑依しても外見が変化したりはしないのだが、自己主張として紅をさしたり、紋様を浮かびあがらせたり、装備品を追加したりする事はある。和風趣味。

・実質、アイデンティティの乱れによる消滅以外に滅ぼす方法はなく、仮に霊体攻撃系ルナで物理的に消滅させたとしても、観測されれば何事もなかったかのように復活してしまう。存在的には都市伝説の類に近い。存在を知る者が一人もいない場所には存在できないため、世界中何処にでも出現できるわけではない。が、何処でも存在を知る者が招くような行為をすれば現れる可能性がある。恐らく、存在をしる者が一人もいなくなった時、或いは他の概念に取って代わられた時には完全に消滅する。しかしそこから再び知覚されて復活する可能性もなくはない。






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