312、黒き歴史の紡ぎ手 S
一人っ子とシスコン
「歴史とは、後世の人間が作るものだ」
「どうしたんだ、いきなり」
「いや、ふと思ったのさ。100年後位になれば、私たちのする事は歴史学者に好き勝手評価されているんだろう、とね」
「何らかの形で資料が残ってればね。闇に葬られれば評価も何もないよ」
「全くだ」
開拓者:ルナシー。
いつも帽子とサングラスで顔を半分以上隠している。日に透かすと赤茶色に見えるダークブラウンの髪。アフロまではいかないものの、かなり癖の強い天パで、見た目に反して剛毛。戦闘機のパイロットを思わせる様な服装を好んでしている。ハットピン。
マイペース。行動的。目端が利く。面倒見がいい。空気は読める方。飄々としている。冷静沈着。お茶目。味覚音痴。野菜にはマヨネーズ、たんぱく質には醤油をかけて何でも食べる。睡眠時間が極端に短い。
・拡散型ルナシー。玩具の騎士団。陣形と作戦で行動を制御する。基本は一個小隊、最大で一個大隊まで。班単位で装備統一。小人から巨人まであるが、ゴブリンサイズが基本サイズ。近接、索敵、伝令、遠隔、様々なタイプの兵がいる。
・プログラム通りに動く人形の様なルナの為、指揮官が仕事しないと真価を発揮できない。
・赤面症の気があり、人と直接目を合わせられない。すごく目が泳ぐ。服装とサングラスは虚勢に近い。服装に関しては単純に好きで着ている部分もある。取り敢えずサングラスをしていれば目を合わせられる。
・戦いに寄ったルナに見えるが、実はそれ以外の単純作業もこなす事が出来る。単純な二択if構文のプログラムで制御できる程度の事なら人手として期待できる。が、彼にできない事はルナにも出来ない。
・気遣いは出来るのだが、人付き合いが得意かというと?寧ろ、苦手だからこそ気を使っているという方が正しいかもしれない。ストレスが溜まるのか、時々ふっと音信不通になる。
城郭:ルナシー。
黒髪に陽の光の下で虹色に輝く翠の瞳を持った美しい男。オールバック+ハーフアップ。右手の小指に薔薇の指輪。他の指にも幾つか指輪。時折嵌める指を変えている。
気取った話し方で、上から目線に聞こえる言葉が多い。ニヒリスト。皮肉屋。生真面目。冗談がブラック。神経質。頭が固い。規律を重視する。自信家。
貴族の様な気品がある。イタリア人らしいが、軽さはない。プライドが高い。兄と妹がいるらしい。仲間内のあだ名は貴公子。毒耐性持ち。筆まめ。フェンシングが趣味。刀剣コレクター。
・拡散型ルナシー。周囲に砦を生成するルナ。星型の陣を持った砦。本体は模型の形をしている。模型を変化させることで周囲に生成した砦も変化する。模型を外に出すと消滅する。
・ルナは砦と備え付けの迎撃武器で構成されており、彼が模型を通じて武器を作動させる事で迎撃する。手動で直接に武器を使う事も可能。砦の大きさは可変。
・じゃじゃ馬だ、跳ねっ返りだ、などと言いつつ、妹を溺愛している節がある。各地から絵葉書や自分で撮った写真を同封した手紙を送ったり、事あるごとに小物を送っていたり、薔薇の指輪は妹からの贈り物だという話があったりするので、シスコン扱いされている。しかし、頑なに会いに行かない。何やら事情があるらしい。
・ドロドロの政治闘争などの人間の暗黒面を幼い内から目にしてきたため、人間不信の気がある。裏表のない人間とか、意味がわからない。組織の人々には、調子を崩される事がよくある。
・やたらと外面がいいし、取り繕うのも上手い。一種の持病みたいなもの。八方美人ではない。