29、神様と人間 S
神様は誰にでも平等だ。でもそれは、神様が公明正大だから、ってわけじゃなくて、神様は異種族がみんな同じに見えるからであるらしい。あと、個に興味がないから、ということも。
神様:マイペースでお人よし。博愛ならぬ薄愛の持ち主。土地神とかやってる。神格は中級くらい。何でもできる、と言うことはないけど、まあ、大体のことはできる。印をつけた相手以外は同じに見える(神族は別)基本的に頼まれると断らない。ひつじさん。隠れツンデレ。
神主:神様のいる神社の家の子で現・当主。神様には幼い頃から遊んでもらったり、修行に付き合ってもらったりとかしちゃっているが、いまだに顔を覚えてもらっていない(と思っている)。まじめで努力家。霊感は強いほう。
印:神(とその眷属、妖怪)にしか見えない印。主に神が異種族を見分けるのと、これは自分の加護を受けている者だ、とか主張するのに使う。眷属にも付いている。あと、呪ったり祝ったりにも使う。
狛犬:通称は狛。神様の眷属。神様に創られた、神様の忠実な僕。大抵パシリにされている。健気。騙され易い。素直で馬鹿正直。二体で一対。名前は呵狛と呍狛。
稲荷:近くの山に住む稲荷神。神様の悪友。お供え物と賽銭次第でどんな願いでも叶える。神様や神主にちょっかいをかけることが趣味。神格は神様とそう変わらない。好物はいなりずし。策士。微妙に性格が悪くてドS。快楽主義者。
弁天:七福神の一柱に数えられる神格の高い神。美人。音楽、弁才、財福などの神様。いつも微笑んでいて、表情が変わるのは泣く時くらい(起こるときも微笑んでいる。逆に怖い)。腹黒いというか、他人を使うのが上手い。ちゃっかり者。