24、紫龍の夢見た世界 S
ボクたちにとって、ここが世界の全てだった。・・・あの日までは。
少年は楽園の箱庭から旅立つ。まだ見ぬ冒険を探して。外の世界には、箱庭なかったものが沢山あった。様々な出来事を経験して、少年は成長していく。
―――そして、箱庭の真実を知る。
*少年:箱庭で生まれ育った少年。素直で好奇心旺盛。他人を疑わない。隠し事ができない。
*番人:箱庭と外を繋ぐ門の番人をしている青年。真面目で物静か。実は熱血正義感的なところがある。見た目より長く生きているらしい。博識。
*盗賊:外の世界を騒がす盗賊。お茶目な悪党。
*王様:外の世界にある大きな国の王様。”王様は血を見るのがお好き”と言われるほど、争いの絶えない人生をおくっている。人間不信。
@箱庭:閉鎖的な中規模のコミュニティ。”外”から見ると異端であったり、奇妙であるヒトも多い。時間がゆっくり流れているような錯覚さえ覚えるほど平和で日々穏やか。また、箱庭内では隠し事もすぐ広まってしまったりする。
・元は紫龍の孤児院から成り立つ場所で、”外”で受け入れられなかった者の流れ着く場所でもある。差別はすり込みレベルでない。
・”外”は時空レベルで別の場所に存在している。
*紫龍:誰よりも”子供たち”の幸せを願った龍。箱庭を作り上げた。
・箱庭が完成した時、外の人間に殺された。その事から番人は”外の人間”が箱庭に立ち寄るのを嫌がる。(移民的な受け入れは別問題)
・「みんな仲良く笑って暮らせる世界」が望みだった。
@外の国:外の世界にある大きな国。王様が治めている。異民族や異種族など、自分達と違うものに厳しい。
・紫龍が人だった時、王様だった国。
ボクたちはそれを当たり前と思って生きてきた。 (オレたちはそれを当たり前と思って生きてきた)
どんな姿をしていたって、みんな仲間だって。 (姿の違うものは排除すべきだと)
だって、姿の違いは個性でしょ? (悪魔に容赦は必要ない、と)