208、小鳥遊三兄弟 S
「…姉さんは何で、名前は可愛いのにああなんだろう」
「小鳥さんは下手な殿方より男らしい方ですよね」
ふふ、と少女は笑う。少年はそれを見て溜息をつく。
「実里ちゃんが僕のお姉ちゃんだったらよかったのに」
「それは"隣の芝は青い"という事じゃないかしら?」
「そうかなあ…」
小鳥:長女。サバサバ系女子。
下手な男より男らしい。竹を割ったような性格をしており、明朗快活。カリスマ性もあるらしく、舎弟やらファンやらも多数いる。
男にも女にもモテるが、若干女の子の方に余計にモテている。(本人を勘定に入れない)レディファースト精神の持ち主であり、女性に対しては紳士。バイ。可愛い女の子の方が好きと豪語していて、親戚であり妹分である少女を溺愛している。逆に、男に対しては鬼軍曹。
軍の様な組織に入っているらしく、改造軍服の様な格好(乗馬服に近い)に馬上鞭を持っている事が多い。実際馬に乗るのも好きらしい。馬上鞭ではなくブルウィップを持つ事もある。
弟たちに対する肉親の情的なものはあるが、それと同時に自分と同じように(!)立派な漢になってほしいと厳しく接している。
・ルナシーを保護する組織に所属する。非ルナシーだが、同僚の男からある程度ルナシーについて正しい認識を持っている。その為の道具を持っているとはいえ、常人の身でルナに対抗できる女傑。本人に適性が全くなく拡散型ルナが見えない為、任務中は専用の眼鏡をかけている。
穣鹿:長男。
若干脳筋の気がある姉と違い、文武両道を地で行く紳士。しかし、慇懃無礼の気もある。生真面目。
姉の影響か、"女の子らしい"女の子が苦手。女嫌いというわけではないのだが、男同士でつるむ方が気が楽、らしい。ホモでもバイでもなくヘテロ。
高校時代に一度だけすれ違った姉の後輩が初恋であり、一目ぼれだったらしい。純情で奥手。センシティブ。初恋の少女の名前も知らないが、未だに想っているらしい。しかし思い出の中で美化されている節がある。
・ルナシーではないが拡散型ルナを見る事が出来る。潜在的にルナシー化する可能性を持っている。
・姉と同じ組織に所属し、保護されたルナシーのケアをする仕事についている。
・付き合う≒結婚を前提とした付き合い、であり、遊びとかセフレとか有り得ない。でも商売は許容する。
優羽:次男。
体が少し弱く、運動はあまり得意ではないが、頭が回る。基本的に真面目。
ヒーローの様な姉にコンプレックスの様なものがある。親戚の少女が初恋だったらしい。
寂しがりやで構ってちゃんな所がある。一途だが押しに弱い。気が弱いというのは少し違うのだが。
・ルナシー発症後、ルナシーを使って悪事を行う組織に入る。中学時代の先輩である男に従っている。中学生当時はそこまで交流があった訳でもないらしい。
・纏開型ルナ。アルカナは恋人。自分の理想の女の子像に従って小悪魔系美少女している。
男も女も自分のルナに引っかかる人間は下僕扱い。逆に引っ掛からない相手にはキュンッとなりウィークポイントになる。潜在的なバイ。隠れドM。弄ばれたい系マゾ。
・先輩から調教済みだが先輩以外にはそんな面は見せないし、恋する乙女()にしか見えない。自分を見ない人が好きという不毛な嗜好を持っている。




