191、リユニオン S
死んだ猫が帰ってくる話
3がつ3にち。リュヌがうごかなくなった。ママがおおきなはこにいれてどこかにつれていった。
3がつ4にち。リュヌがいないからさびしい。
3がつ5にち。リュヌがかえってきた。ママがリュヌはもうかえってこないっていってたのはウソだったんだ。
ボク:主人公。5~8歳くらいの子供。
ママの教育方針で毎日少しずつでも日記を書いている。
素直で楽観的。馬鹿か頭脳派かでいえば馬鹿だが、ある種の天才ではあるらしい。
好奇心旺盛で気になる事はとことん調べようとする質ではあるが、大人に禁じられた事は守ろうとする性質と書物に書かれた事を信望する性質から、本を読む事で答えを得ようとする事が多い。とはいえ、禁じられた事ではなく、自分が動く事で答えが得られると目の前に示されれば迷わず動く程度の度胸を持ち合わせている。
マイペースで滅多に慌てない。感情の発露が少なく大人しい。
・"境界の向こう側"を見る事が出来る。自覚は薄いが、鋭い直感で視覚での美醜とは関係なく己に害があるかどうかを判断し、危険を回避する。
・リュヌが以前のリュヌと違う存在である事を何となく感じ取りながら受け入れている。
・知識の大半が書物からのものである事もあって、世間知らずな所がある。
・そもそも何か思考回路が微妙に一般とずれている
リュヌ:猫。ボクが生まれる前から家にいて、ボクより年上。帰って来てからは、ママには姿が見えていない。
大人しい性格で何かの純血種らしいけれど品種名をボクは知らない。
猫らしく貴族的でツンデレ。ボクに対しては姉のように振る舞う。取り澄ました態度を取る事も多いが、なんだかんだでボクを穏やかに見守っている。感覚が鋭い。
・3月3日に死んでママに埋葬された。3月5日に帰って来たのは"境界の向こう側"の存在。それがリュヌ自身なのか、リュヌに化けた何かなのかは不明。
・"境界の向こう側"の害ある存在からボクを守っている。それは龍布井しか、それとも…。
・"向こう側"の存在としては平均だが、"こちら側"の存在としては色々特殊。
・存在強度はかなり高いらしく、普通の生物なら死んでいるような衝撃を受けても生き残るが、ちょっと尾の先を踏まれただけでもギャッと悲鳴を上げる。
・ボクが"以前のリュヌ"として己を受け入れていると思っている為、"向こう側"の存在としての性質をボクに見せないように気を付けている。ボクの傍にいる事を心地よく思っている。
・"向こう側"では中級捕食者位のレベルの存在。強大な存在には敵わないが、有象無象レベルなら有利に動く事も出来る。
・"向こう側"の存在としては特筆する特殊能力はなく、大体の中級捕食者が持っているようなスペックと能力を持っている。分類としては"大食"より。
・時々ボクが美味しそうに見えてペロペロして発散する。ボクを食べたらダメだという理性と、食べたいという"向こう側"の存在としての本能と、その気持ちを知られたら拒絶されてしまうという恐怖が戦っている。
成長すると「君になら食べられてもいいよ」の精神的イケメン×「あんたなんか不味そうだし食べないわよ!」なツンデレ姉さん人外CPになるわけだな