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190、箱庭の花喰い人 S



彼女は花を食べて生きている。

比喩ではない。文字通り、花を生の糧として生きているのだ。

毒草さえも美味しい美味しいと食べてしまうのだから、彼女の体が一体どうなっているか気になる所ではあるが…とにかく、彼女は花だけを食べて命をつないでいる。





彼女:花喰い人。本人曰く妖精の末裔とかで、花だけを食べて生きている。

葉や実は滅多に食べないが、蜜はよく紅茶に入れて飲んでいる。

毒草は平気だが、植物由来でない毒物は有害になるらしく、アスピリンも気軽に飲めない。ちなみにモルヒネの類も逆に正しく作用しないのであまり意味がない。

おっとりした性格で、行動が若干トロいが、芯は強いというか頑固。普段はぽやぽやしているが、ここぞという時は梃子でも意志を曲げない。多分ある意味とても性質が悪い。

沢山の植物が四季折々の花を咲かせる箱庭に閉じこもって生きている。

・過去に箱庭から出て自動車の排ガスを浴びて倒れた事がある。

・生まれてからずっと箱庭で暮らしている。学校などにも通った事が無い。非常識的。

・知識のほとんどが書物と伝聞。好奇心はそれなりにあるが、箱庭を出ようとはしない。

・猫を悪魔の手先と主張している。

・蜂を操る事が出来る。



彼:語り手。普通の人間。彼女とは子供の頃からの知人。

彼女と交流するようになって植物に詳しくなった。

草食系男子。食生活的な意味では雑食。

今では口に出さないが、彼女の食生活を本気で心配していて、それが門外漢の見当違いのお節介である可能性も承知している。

どちらかといえば積極性に欠ける方ではあるが、自分の意思で彼女の箱庭へ足繁く通っている辺り、何やら思う所があるらしい。あまり自己主張しない。

・過去に彼女が倒れる原因を作ってしまった事があり、負い目の様なものがある。

・彼女を可愛い、守りたい存在と思っているが、それが恋や愛なのか、過去の負い目からなのか、自分でもわかっていない。両方かもしれない。

・彼女と知り合った事以外に特筆すべき事が無い程度に一般的な人生を送ってきている。

・特殊なスキル等は持っていないが、それなりに常識的な思考の持ち主。



花喰い人:人の形をした人ではない何か。

その呼び名の通り、花を食べる事で生命を維持している。

植物由来の毒は体内で分解できるが、それ以外は分解できずに溜めこんでしまう。

外見上人と同じに見えても、細かく見ると微妙に違う所もある。

・花から取り込んだ大地のマナを使って存在を維持している。

・応急措置として他者の血からオドを取り込む事でも生命維持ができるが、中毒化する危険性がある。中毒化して他者の血を求めるようになった花喰い人を狂血花チグルイと呼ぶ。一度なってしまえば、元に戻る事は殆ど不可能。とはいえ、血を飲めば必ず中毒になるわけでもない。

・個体差はあるが何らかの異能を持つ。自然物に対して干渉する能力である事が多い。

・"花の様に"美しい見目をしている者が多い。






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