18、機械と人間の主従関係 W
それでは・・・ ―――ご命令を、マスター。
―――・・・必ず、生きて戻れ。
―――Yes,my master.
未来世界。機械の発達により、一人に一ロボットが普通になっていた。
子供のうちは親が定めた方針に沿って子を守り、育てる。ある程度子が大きくなると子が自ら機械の機能を拡張したり削ったりする。
ロボットは一生もののパートナーであり、友人とも言える存在で、大抵はヒト型だが、そうでない者もけっこう多い。
ロボットは、心を持たない。だが、まるで心を持つかのように振舞うようにプログラムされている。しかし、時折、パートナーと深く信頼しあい、ある一定以上の期間を過ごしたロボットに本当の心が生まれたという報告もある。
地球上だけでなく、宇宙でも戦うようになったため、争いは絶えない。また、様々な宇宙人との敵対や友好関係もある。
ロボットとの関係ばかりを深め、人付き合いをしなくなる”引きこもり”も社会問題になっている。ネットの発達も原因の一つではある。
ロボットの大きさは普通は人間(地球人)と同じくらいだが、大きいほうで10m程、小さいほうで30cmぐらいまでの幅がある。あまり極端に大きいものにする者は多くないが、小さいほうはわりといる。
ロボットは太陽発電、風力発電、原子力発電など様々な方法で動いている。複数の方法を使うハイブリッド型も多い。
必要な機能に特化してるロボットが多い。全てにおいて平均的なのは初期状態(子供用)。
ブレインコピーは違法。(人間の尊厳がうんぬんかんぬんで。ある程度使われたロボットのコピーも×)