163、異世界でお飾り皇帝をやっています。 S
所謂勘違い系カリスマチート
生まれ変わったら王子様、ってベタと言えばベタだけど…正直私には務まらないと思うんだけどなあ。
――そんな風に考えていた時が私にもありました。…まあ、大して能力の無い皇族なんて、お飾りにしかならないよなあ。
例え、継ぐべき人間が私しかいなかったとしても。
皇帝:主人公。平凡な女性だったが病死。生まれ変わったらファンタジーな世界の第三皇子→皇帝になった。
皇帝に即位する事になったのは内乱や暗殺騒動などで前皇帝直系血族が皆死んでしまった為。本人的には棚から牡丹餅っていうか青天の霹靂。野心も無く、兄が皇帝になるものと思っていた為、解せぬ(´・ω・`)状態。精霊との盟約の関係で初代皇帝の血を引く者しか皇帝の座につく事が出来ない事もあり、仕方なく皇帝になった。その時点で僅か8歳だった事もあり、実質的な政治の権勢は宰相に在る。
一応皇帝として振る舞えるようになる為色々勉強中ではあるが、ぶっちゃけこのまま宰相にやってもらった方がいいんじゃね?と思っている。一応それは表には出していない。
・カリスマチート。一種の宗教レベルの求心力と理由の無い万能感を誇る。曰く、"女性だったら国が傾いていた"。人間だけでなく、人外や動物にも有効。敵対していても害せなくなるレベル。強運だが幸運ではない。
・能力がほぼ頭脳労働系全振り。戦闘力は低いを通り越してマイナスレベル。寧ろ病弱とか虚弱。
・表情は変わりにくい方だが、前世からの癖で誰かと相対している時はほぼ常に愛想笑い。
・チキンでお人好し。勘違いされている事に気付いたとしても訂正できない。鈍感なのでそもそも勘違いされいる事に気づかない事が多いし、自分のカリスマチートにも気付いていない。
宰相:幼い皇帝に代わり、国の政治を動かしている男。
歴代でも若くして(と言っても20代後半位)宰相になった事もあり、野心家と言われる事もあるが、清廉潔白を信条としている。
しかし、その実態は皇帝のカリスマに魅了された信者であり残念なイケメン。一応その残念具合は表に出しておらず、心の中と個人的な日記の中でのみあらぶっている。ショタコンやロリコンではないらしい。
無表情冷徹キャラ。
・皇帝に嫌われていると思われている事に気づいていない。周りにはツンデレだと思われている。
・皇帝ほどではないが頭脳労働系に能力が偏っている。
騎士:皇帝を守る騎士。文武両道を誇る豪快な男。宰相とはあまり仲がよくない。
初対面の時、いきなり眼前に振り降ろされた刃に全く動じなかった(実際には腰を抜かして動けなかっただけ)皇帝を肝の据わった男として一目置いている。宰相に嫌われているのはその件のせい。
そのカリスマ性も気に入っていて、将来が楽しみだと思っている。
スイッチが入るとバーサーカー化する。
・皇帝に怖がられている事に気づいていない。基本的に人気がある。
前帝:皇帝の父親。故人。
皇帝の最大の理解者であり誤解者。互いに理解している部分はソウルメイト並にわかっているのだが、誤解している部分は見事なまでのすれ違いっぷりを誇る。
皇帝が後を継ぐなら安心だな、と思いながら死んだ。ちなみに病死だが、毒殺である可能性もある。
ドSでありドM。腹黒系。