158、犬と熊と神様 S
「姫に手ぇ出そうって奴は、オレと熊でけちょんけちょん、だぜ?」
「…守る」
「…でも、少し過保護なんじゃないかなぁ」
「姫ちゃんもそう思うよねぇ。その子ら、過保護すぎだよねえ。特に熊の方」
「…オレ?」
「君らは姫ちゃんを自分じゃ何にもできない子にしたいの?」
「「っ…」」
「えっ、なにそれこわい」
姫神:新米の神様。
どんくさい所もあるけれど、努力家。基本的には大人しく、周りに流されがちだが、一度こうと決めると、梃子でも動かなくなる。結構頑固。お人好し。
念力系の能力を持っていて、見た目より怪力。己に念力を使って宙に浮く事も出来る。
・先代神様から受け継いだ力をまだ使いこなせておらず、力を使う事が体の負担になっている。ので、使うと高確率で倒れる。
熊:神使。力と共に姫神に受け継がれた。
長身でがっしりした体型。熊は愛称の様なもので、実際に熊である訳ではない。
守護系の力を得意としており、姫神が外に出る時はいつも抱きかかえている(姫神は最初の内は嫌がっていたが、段々諦めた)。
無口。天然入ってる。怒ると怖い。マイペース。クーデレ。
・実は犬より攻撃能力が高い。スピードのない固定砲台タイプ。
・先代に捨てられたと感じており、先代から託された形になる姫神を守ることが至上命題になっている。その為に姫神の意思を無視することもままある。
犬:神使。力と共に姫神に受け継がれた。
上背はあるが、細身でしなやかな体型。犬は愛称であり、実際に犬である訳ではない。
鉄砲玉染みた所があり、前衛タイプ。殆ど喋らない相棒の分までよく喋る。
若干チンピラ染みている。直情型。飽きっぽい。気持ちの切り替えが早い。マイペース。地味に腹黒。若干ツンデレ。
・スピードに優れた撹乱型アサシンタイプ。肉弾戦の方が得意。
・先代への忠誠心から、先代に託された姫神を守る事に決めた。姫神への忠誠心などはないが、守護対象だとは思っている。その事に疑問は持っていない。
先輩:ベテランの神様。姫神のお隣さん的存在。
気まぐれで快楽主義者。退屈を嫌うが、それ以上に停滞を嫌っている。割と自己中。
先代とも友人づきあいがあり、神使二人とはその頃からの知り合い。姫神の事をそこそこ気にいっている。
ベテランだけあって、結構多方面に秀でている。
神使は一体を除いて極下級の者ばかりで、人型を取る者はいない。尻尾フェチ。可愛いは正義。
・神使二人が何を思って姫神の傍にいるのかを大体察していて、不愉快に思っているが、どうにもならなくなるまで手を出さないでおこうと思っている。でも気に入らないので度々ちょっかいはかけに来る。敵視されても気にしない。