144、ボクと猫 S
彼女は猫みたいに気まぐれで、偏って突出した才能を持つ残念な天才で、絵が下手くそなくせに絵を描くのが好きで、おしゃれに気を使えば多分美少女で、ごく普通で平凡なボクの幼馴染で、保健室登校を続けている問題児だ。
彼女は、この世界はとっても美しく,歪にゆがんでいるという。ボクには、美しくも歪んでも見えないけれど。
これは、歪んだ世界の愛の物語。
ボク:主人公。語り手。自称・ごく普通で平凡。
他者をどうしようもなく歪ませる才能の持ち主。自覚も他覚もなく、関わった人を根本から捻じ曲げる。
キャラの濃い人間が多く周りに居るからか、どちらかと言えば突っ込みに回る事が多い。かろうじて普通の範疇にはいる感性の持ち主で、つまらない人と称される事が其れなりにあるが、本人も少し曲がった人間。
律儀。巨乳好き。首フェチ。KY。一応親しくない人に猫を被る位はする。
猫に対して恋愛感情は持っていないが、幼馴染としての愛着の様なものはある。
頭の出来はそこまで悪くはないが、横道にそれる癖がある。
・猫が自分の事を好きなんじゃないかと思いはするが、自意識過剰の様な気もする。放課になる度に猫の元を訪れて、猫を教室に誘うのは、最初は先生に頼まれたのとかもあったのだが、現在は習慣みたいなもの。
猫:ヒロイン。自称・猫、かつ天才。
頭の回転が速く、理解力があるので、大抵の問題はクイズ感覚で解ける。大体の事はちゃんと興味を持っていれば、一回説明されれば覚えられる。
体が弱い方で、ちょっとした事で体調を崩しがちだが、運動神経はそこそこ。でも体力はない。
歌う事と絵を描く事が好きだが、絵はもう寧ろ逆に芸術じゃね?ってレベルで下手くそ。
気まぐれかつ素直で、空気を読まない自己中。好奇心旺盛。寂しがり屋。お人好し。
猫が好き。大体目つきの悪い黒猫のピンで前髪を留めている。
面倒くさいし、興味ないし、化粧品のにおいが苦手だしで、おしゃれはしないが。多分気を使えば美少女。強い匂いのするものは苦手。Bカップらしいが、胸の下がいっそ陥没レベルだからの話だからで、見た目でいえばAかAA。幼児体型。肌を露出する事を嫌う。
金づちでほぼ泳げない。
小学校5年生の頃からいじめを受けて不登校になり、現在も保健室登校。学校に来ている分改善しているのだと思われるが、教室には月一度来れば上等レベル。でもテストはきっちり受けて8割以上取る。
実はボク以外のクラスメートを把握していない。人を正しく認識する事が出来ず、人を見分けるのが苦手。
実はお嬢様。
・恋愛的な意味とは本人も思っていないが、ボクが好き。猫を名乗るようになったのも、絵を描くのが好きだけど下手なのも、ボクの影響。素直に慣れないという意味ではツンデレ。猫ピンはボクにもらったもの。無性愛者。
・個人を認識する能力が著しく低く、ボクと家族以外はほぼ全員同じに見える。例えでなく、マジ。かろうじて、大まかな年齢と性別くらいは認識できるが、大雑把勝つ見た目のみ。一時期、誰が発言しているのかを認識できなくなっていた。人間嫌いというより、人間不信か人間恐怖症。人名が覚えられない。
・保健室登校なのは、ボクに会うためと、図書室の本を読む為と、毎朝強制配達されるから。図書室には授業中にこっそり行って、こっそり本を借りたり返したりしている。
・家族構成は父母、妹×2、弟×2。妹も弟も整った顔立ちをしている。
・両親は若干放任気味で(でもちゃんとほぼ毎日顔を合わせる)で、勉強も「テストで平均点以上取ればとやかく言われない」らしい。多少甘やかされている所はある。