143、魔眼の退魔師 S
魔物の目だから魔眼。でなきゃ邪眼
「…邪気眼って言うんじゃねぇよ」
主人公:魔眼を持つ退魔師。主武器は長杖(棒術)。
魔眼の持つ能力は"毒"。魔力を込めると、視線に毒が付与される。魔力の込め方によって毒の強さが変わり、ある程度毒の種類も操作できる。一度出した毒には自分の中に抗体が出来て安全に使えるが、初めて使う毒は自らも蝕む。魔眼の毒は物にも効果が出せる。でもかなり魔力を込める必要がある。
魔眼の射程距離圏内に魔物が近づくと自然に涙が流れ、目の前だと血の涙になる。魔眼なのは右目のみで、普段はカラコンで隠している。
幼い頃魔物に襲われて右目を失い、父親によってその魔物の目を移植される。新種の魔物で、邪眼持ちの魔物、しかも第三の目にのみ邪眼を持つタイプだとは知られていなかった。主人公が魔眼を発動することで邪眼持ちだという事が判明する。その時、身近な人間を殺し、自らも毒に蝕まれる様になった為、自らの魔眼を嫌っている。
口癖は「人を呪わば穴二つ」
毒の副作用で体中の色素がイカれている。その為か、日に焼けないので日光が苦手。いつも光を遮る様な服装をしているし、あまり日中は外に出ない。その代わりか、夜はよくフラフラ歩いている。魔の活動時間が夜に限定されたりはしないが、昼に動くものは少ないので、仕事にあまり差し支えはないらしい。
基本的に、依頼を受けて魔を退治するので、出会った魔の全てを退治するわけではないが、売られたケンカは買い叩く主義だし、直情型で頭に血が上るとすぐ手が出るし、割とプライドが高い方なので、結構戦う。また、時々魔眼が血を求め、勝手に発動する暴走状態になる。そういう時は特殊な術式を織り込んだ眼帯を使う。魔を殺して血を浴びれば一応治まる。
魔眼発動状態の時、血がその毒の解毒剤になる。でも毒も含んでいる為、薄めて飲むか、極微量だけ摂取しないと逆に毒にやられる。血中毒自体は魔眼を発動するたびに体内に溜まったものである為、魔眼状態でなくとも存在する。輸血できない。毒薬になる。何故か、涙(魔を見つけた時の血涙は除く)や汗、唾液等には毒は含まれない。
魔力は元々人にしては高い方だったが、魔眼を持ち、それが魔力を食うからか、全体量は通常の退魔師とは比べ物にならない位高い。
人嫌いというか、排他的な行動を取る事が多いが、根は善人であり、お人好し。自らの毒で他者を傷つける事を恐れている。
自分の外見には無頓着だが、部屋は"片付いている"。見た目は"ちょっと"汚い。曰く、整頓は出来ていない様に見えても、整理は出来ている。何処に何があるか、ちゃんと把握している。家事能力はあまり高くないが、一人で生きていける最低限の能力はある。
機械音痴。機械と分類されるものは尽く破壊してしまう。何か、変な電波でも出しているんじゃないか、とか言われる。オール電化?爆発落ちでFA?本人はいたって真面目だし、言うほど変な事をしているわけでもない。使えないなら使えないでいいや、と投げている節もある。家具その他はレトロというかアナログ。時計は懐中時計と鳩時計。
能力の事もあってか、毒にはそれなりに詳しいが、説明に擬音語が多いからわかりにくい。