14、吸血鬼の冒険話。 S
ちょっと、しっかりしなさいよ!まだ10mも歩いてないじゃない!!・・・え?昼だから無理?何言ってるのよ、アナタ夜は眠いからいや、っていってたじゃない!!そんな事いってると、いつまでたっても出発できないでしょ。ほら、速く!!
吸血鬼:吸血鬼一族の中でも原種に近く、潜在能力も高いので、時期族長と目されている・・・が、本人はやる気がない。故に長老(現族長)に修行してこい、と放り出された。聖水も十字架も日光もニンニクも効かないが、(弱点に関しては、銀や白木で心臓を貫かれると死ぬ)日光を理由にサボろうとすることも多い。銀でつけられた傷はなかなか治らない。普段やる気がないのは、やる気を出すと大抵の事が簡単に片付いてしまうから、らしい。血は嫌い。血を飲むと半強制的に覚醒モード(やる気の出ている状態)になる。甘味好き。
少女:何故か吸血鬼の旅についていくと言い出した少女。どうやら何か企んでいるらしい。年頃の少女らしく、美やら宝石やらに興味があるようだ。押しが強く、行動的。また、騒動に自ら首を突っ込んで巻き込まれてその上騒動を二倍も三倍も大きくするタイプ。要するにトラブルメイカー。
少年:少女に引っ張られて吸血鬼の旅についていくことになった少年。少女とは幼馴染。気弱で押しに弱いが、状況に対する適応力は高い。普段は少女の押しで押し切られがちだが、大事なところでは踏みとどまる。むしろ、言葉巧みに誘導して自分の望む方向へ持っていくこともある、隠れ黒キャラ。
使い魔:リーシェント=ディ=ヴィンチャート、通称・シェンナ。吸血鬼に一人旅させるのは流石に色々な意味でヤバイだろう、ということで長老からお目付け役として同行を命じられた。吸血鬼の事は名前ではなく”X世”と呼ぶ。生真面目な苦労人。
・名前について:吸血鬼をはじめとする魔物にとって名というものはかなり重要で、自分より上位の者に名を呼ばれる(真名でなくとも)従わざるをえない。ある程度なら、自分より下位だったり同位ぐらいの者でも真名を呼ばれれば従わざるをえない。自分が相手の位が著しく遠い場合、真名を呼ぶと位の低いほうは消滅することがある。