130、勇者≒歩く天災 S
勇者、ねぇ…。
アイツはさぁ、自分勝手で、お調子者で、猪突猛進なただのバカだよ。善行してるように見えても、それは偶々結果的にそうなっただけであって、アイツは良い事をしようとか、誰かを助けようとか、そういう気持ちなんて微塵もないのさ。
アイツは只、何時でも自分のやりたいようにやってて、それが偶然に周りの利益につながった、とそれだけの事さ。
だから、奴を動かそうと思うんなら、同情を誘ったって無駄だ。奴が動きたいと思うように仕向けけねぇと。
勇者:歩く天災の異名を持つ男。
マイペースで自己中心的。活発って言うか行動的。あまり考えずに動く事が多い。思い込みが激しく、一度決めるとそのまま突き進んでしまうきらいがある。快楽主義者。
基本スペックが高く、その上勇者として選ばれた時に光の神の加護を得ている。元々善悪にさして興味はないが、一応両親によって悪事をしてはいけないという事は教え込まれている。
他人にはあまり興味がなく、付き合いの浅い相手の名前はよく間違える。
・裏とかない人間に見せかけて腹黒。魔術師を怒らせるのが好き。ドS。
魔術師:勇者の幼馴染。
勇者とはごく幼い頃からの付き合いで、常に迷惑をかけられ、後片付けに奔走し続けてきた苦労人。優れた魔術師だが、その魔力を主に片付けなどに使っている。とっても役不足な感があるが、勇者が暴走した時に、双方ほぼ無傷で止められる唯一の人間。
魔術師の割に腕力や体力がある。勇者に幼い頃から野山を引きずりまわされてきたおかげ。本当は勇者の旅についていきたくなどないのだが、勇者を野放しにしたら、下手をすれば世界が滅びかねないと思っている為、勇者のストッパーとして旅に同行する事にした。
村という狭い世界を出て、勇者がさらにはっちゃけるようになって胃が痛い。
姫:魔王に誘拐され、勇者によって助け出されたお姫様。美少女。
自分を助けてくれた勇者に恋をして、ツンデレ気味にアプローチをしかけるが、全く相手にされていない。
恋する乙女アイによる分析の結果、勇者の好きな人である魔術師にライバル心を持っている。あながち全くの勘違いという訳でもなさそうだが、魔術師からしてみればいい迷惑。お前ら勝手にいちゃいちゃしててくれ。
割とトラブルメイカータイプで、思い込みが激しく、一度こう、と思いこむと周りが見えなくなる。猪突猛進タイプ。割と面食い。マイペースで高飛車。空回り気味だが、基本的にいい子。根っからの善人ではあるが、損得だの何だので考える事はする。真面目。馬鹿ではないのだが、時々天然。
姫なので、優雅な動きとか、綺麗な動作とかは得意。