11、ただ一つの小さな石をめぐる物語 S
物語の始まりはきっと、あの時、たった一つの小さな石を拾ったこと。その時からボクの冒険は始まっていたんだと思う。楽しいことも、怖いことも、嬉しいことも、腹の立つことも、沢山色んなことがあったけど、皆と一緒に冒険できて、本当に良かったと思ってる。・・・みんな、ありがとう。
少年:好奇心旺盛で素直な少年。ある日、一つの小さな石を拾い、それから次々と騒動に巻き込まれる。何処までも真っ直ぐで、熱血正義漢みたいな所がある。わりと思い込みが激しかったり、常識がなかったり、一人で突っ走ったりする。
少女:自称・深窓の御令嬢。その正体はある国のお転婆王女。色素が薄いのは生まれつき。少年とは別の意味で非常識。ツンデレ。かなり行動的で、一人でも突っ走りがち。ロマンチスト。
青年:無口で無表情。かといって、愛想がないかというと、そうでもない。行動は紳士で礼儀正しい。職業は見た目剣士なので、最初は剣士だと思われていたが、本当は暗殺者。一番得意な武器は鋼糸。お人よしで小さいものや可愛いものが大好き。忘れっぽい。でも、腕は一流。子供好き。
・本当は少年から石を奪う任務を受けていたのだが、すっかり忘れてしまった。
女性:世界をまたにかける女盗賊。義侠心に溢れ、一度受けた恩はけして忘れない。青年とは何らかの因縁があったらしいが、すっかり忘れ去られていた(そのことにショックを受けている)。アネゴ肌で部下からの人望も厚い。博識である程度常識もあるのだが、言動は非常識。
男性:少年の従兄弟のお兄さん。常識人であり、保護者であり、良心であり、苦労人。勝手に突っ走る少年少女を止め、非常識な女性の言動の後始末をし、厄介事に首を突っ込む一行を引っ張っている。上司から”石”を目的地まで運ぶ任務を受けている。
”石”:見た目はただのキレイな石だが、何か秘密があるようだ。とりあえず、宝石ではないらしい。何故か投げても捨てても置いてきても埋めても何をしても少年のところに戻ってくる(少年曰く、呪われたアイテム。男性曰く、少年を持ち主に選んだ)。何か、世界の命運を握っているらしい。期限内にある場所に持っていって何かをしないと世界が滅びるとか滅びないとかそういう話。よく見ると、不思議な模様が刻まれている。どうやら、二つ以上の勢力が取り合っているようだ。




