101、二人のシオン。 S
私には、一つ年下の妹がいる。何をやらせても完璧で、美少女で、素直で可愛い自慢の妹だ。
…といっても、血のつながりは殆どない。私と彼女は両親の再婚で姉妹になった、義姉妹とでもいうべきものだからだ。妹は私の事をよく慕ってくれているので、悪い気はしない。
…ただ、彼女のトラブル吸引体質はどうにかしてほしいと思わないではない。私は平和を愛しているのだから。
藤峰紫音:姉。自称・平凡。マイペース。自覚は無いが、激しいシスコン。父によって鍛えられたおかげで尋常じゃなく強い。多分忍者になれる。完全記憶能力を持つが、あまり活用していない。妹に対してだけは世話焼きになる一種のツンデレ。妹の事はウタちゃんと呼んでいる。天然。事無かれ主義だが、自分と妹に害がありそうなら容赦はしない。鈍感。
藤峰詩遠:妹。完璧美少女。腹黒・猫被り。自覚のあるドシスコン。姉ラブで姉に対しては素直ないい子。大抵の事は軽くこなしてみせるが、裏でそれなりに努力もしている。見栄っ張り。猫を被るのが上手いので、人当たりはそれなりにいい。極親しい友人には何枚か猫を脱ぐ事もある。姉の事は音姉と呼ぶ。周りの感情に敏感で、姉に近づく虫は全て排除対象と決めている。攻撃は最大の防御なり。
・二人の元々の関係は親同士が又従兄弟である親戚。
・親からはオトちゃん、ウタちゃん(シオン、ウタ)と呼ばれている。
・詩遠は姉妹になる前から紫音に憧れていた。紫音は優秀な親戚がいるらしい位の認識であり、特に気にしていなかった。
・ヤンデレではない。シスコン。あくまでもシスコン。GLでも近親相姦でもない。シスコン。
・紫音は誰もが振り返る程の美少女というわけではないが、それなりに整った顔をしている。でもおしゃれにあまり気を使ってないので美少女と思われない。詩遠は誰もが振り返る様な美少女であり、それを自覚し、利用している様な所がある。立ち振る舞い、所作、身なりその他大体が計算ずく。でも姉に対してはいまいち読み切れない。
・逆ハー妹とその義姉の物語と見せかけて、鈍感姉と姉に近づこうとする男を|排除(闇討ち)するシスコン義妹の物語。いっそ、男→姉←妹を男→妹と勘違いしている姉の話でも可。
・姉がシスコン化している事に妹は気づいている。
・兄妹か姉弟だったら近親相姦になるかもしれないレベルのシスコン。でもあくまでも姉妹愛。
・姉は2階から飛び降りても平気な程度の身体能力がある。でも本人は自分がすごい身体能力を持っているとは思っていない。普通だと思ってる。全然普通じゃない。
・親戚なので、言われてみれば…程度には似ているが、殆ど見た目は似ていない。中身や所作のくせなどは割と似ている所も多い。主に妹が姉を真似てる部分が多い。
・両親が再婚したのは小学校高学年くらいの時。