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カン コロリン

作者: はやはや

子どもってやっぱりかわいいなぁと、心動かされた瞬間に出会いました。

 かわいい光景に出会した。一、二歳の保育園児が散歩していた。赤いおそろいの帽子を被り、先生と手をつないでいる子と、立ち乗りの乳母車に乗っている子がいた。


 よちよちと、でも、しっかり一歩一歩を踏み締めて歩いている。一人の子が途中でしゃがみ込む。どうやら靴が脱げかかっていたようだ。

 その子と手をつないでいた友達も、同じようにしゃがみ地面を触る。

 そうそう、何でも気になって触ってみたいんだよね。そう思いながら、横を通り過ぎようとすると、

――カン コロリン

 と音がした。


 ふと子どもの列に目をやると、先生と手をつないでいた子の一人が、裸足に下駄姿だった。

――なぜ⁈

 その子だけ昭和にタイムスリップしたみたいだった。

 きっと「これ、はいていく!」と、朝、駄々をこねたのだろう。収拾がつかなくて下駄で登園したのだろう。


 に、しても。散歩に行くなら保育園の貸し出しの靴を履かせてあげればいいのに。保育士目線で見てしまう。

 そう思って、あぁ職業病だ……と苦笑いする。


 カン コロリンの子が無事、保育園まで帰れますようにと願った。

読んでいただきありがとうございました!

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