表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

接触

さて、「あなたは魔法が使えたら」と考えたことがあるだろうか。

恐らく、どれだけ現実主義で想像力が人よりも乏しい人でも、一度は考えたことがあると思う。

例えば、華麗な攻撃魔法をそこらじゅうにぶっ放してみたい。

怪我を一瞬で治す回復魔法を使ってみたい。

空を飛んでみたいとか。


さて、

今私が魔法を使えるとしたなら・・・


まっさきに今ある状態を戻したいと考えます。


時間は戻って数十分前。

我々一同は校庭の掃除をしていたのです。

そうして、掃除している間に気づいてしまったのです。


この命ある草達を刈るような残酷な事は私たちにはできない・・・

そうさ、この命を大切にしようじゃないか!

我々は掃除を放棄して「ザ・タワシドッヂ」を開始しました。


校長のいない校長室の前、軽快に投げられるタワシ。

あらぬ方向に飛ぶタワシ、美しいガラスの割れる光景。


そう、今私は校長室の前で割れたガラスに触れずにタワシ奪還を考えているのです。

指紋なんてつけてしまえばジ・エンド。

犯人が分かってしまう上に掃除もサボっていたのがバレてしまう。


「もうちょっとで届きそうなんだけど・・・」


惜しくも腕の長さがあと数センチ足りない、本当に惜しい。

この状態のままだと前に落ちてしまう、そうなれば私もろとも残ったガラスもすごいことになる。


一度戻って投げ合っていた友人たちと相談。

「これはもう校長室に入って取るしか無いんじゃないか?」

「無理だろ・・・細身の人間でも入れる隙間じゃないって。」


そういっているうちに、校長室のほうからカチャカチャと音が聞こえる・・・

これはまずい・・・校長が帰ってきてきっと無言でこの状況に驚いているに違いない。


「お・・・おい・・なんだこれ」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ