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メビウスの帯  作者: 一二四〇
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プロローグ

 ここの前書きや後書きは、作者の戯れ言スペースとして使用させていただきます。

 少女漫画の途中にある作者近況報告スペースみたいなものですね。

 この物語とは関係ない事を書き、読まなくても良いものを書いていくと思います。

 戯れ言ですので。

 本編より戯れ言の方が文字数多くなる場合もあるかと思いますが、よろしくお願いいたします。

 頭がぼんやりする。

 睡眠直前のような、まどろみの中。

 なんだっけ。

 何かしようと思っていたようだけど、忘れてしまった。

「――おや、珍しい」

 声はするが、姿が見えない。

 いや、「姿が見えない」という表現は正しくは無いな。

 自分の目が見えているかも怪しい。

 瞼を閉じたまま見ようとしているように見えていない。

 明るいのかもしれないが、見えていない。

「こんな所に人の子とは」

 高い声。男女の区別がつきにくい声だ。

 どこから聞こえているかもわからないが、しっかりと聞こえる。

 そういえば、ここはどこだろうか。

「ここは君のいた世界とは違う世界」

 思っていることに答えてくれた。察しの良い人だ。

「それは違うよ。君は魂のみだから、言葉を発せないからね」

 思っている事を読み取っているって事か。怖いな。

「そう言わないで欲しいよ。君には口も身体も無いのだから」

 死んだって事か。

「その通りだね」

 そうか。死んだのか。前世の記憶は曖昧だな。

「記憶というものはあやふやなものだから、固定させるのは難しいのだよ」

 そういえば、生きている時も忘れる事があったようだ。

「だから無理に記憶を辿るのは辞めた方がいい」

 そのようだな。自分の名前さえ思い出せないのだから。

 名前。そういえば、話し相手の名前を聞いていなかったな。

「私はとある世界の神だよ」

 お前神だったのか。気軽に話しかけてしまっていた。

「気にしなくていいよ。これも何かの縁だ。君を甦らせてあげたい所だが、肉体が無いのでそれは難しい」

 やはり神は万能では無いのか。難しいものだな。

「しかし、転生なら可能だ」

 可能なのか。転生か。物語の主人公のようだ。ゲームをクリア出来ずに死んでしまった気がする。

「私の創造した世界だ。それでも良ければ転生しよう」

 そうだな。ここで彷徨っているよりかは良いのかもしれない。

「私としては話し相手がいなくなるのは寂しいものだがね」

 神とやらは独りぼっちなのか。天使や神の使いとかはいないのだろうか。

「小さな世界の神だからね」

 前の地球のあった世界はどのくらいの規模なのか想像できないな。

「あちらは規模が大きいけれど、管理が緩いからね」

 「管理」だなんて会社のようだな。

 ――会社。何か嫌な記憶を思い出しそうだ。気分が憂鬱になる。

「それは、会社が原因で死んでしまったようだからね」

 ――そうか。

「だから転生したら、スローライフをおくると良い」

 そうさせてもらおう。

「――そうだな。これから転生する世界の話をしよう。君のいた世界とは違う所謂『剣と魔法の世界』だ」

 魔法があるのか。正に物語のようだ。

「そうだね。しかし、魔法にも制限があるし、何もかもが出来るわけでは無い」

 制限か。これも管理の内なわけだ。

「そう。そして、魔物もいるし、魔王も多種族もいる世界だ」

 魔王がいるのか。

「ああ。しかし、君が倒す必要はない」

 【神の祝福:魔王討伐不可】を取得。

 ん?何か頭の中に流れてきた。

「あちらの世界ではレベルやスキルもあり、今のは君がスローライフをおくる為の祝福さ。これで君は魔王の討伐が出来なくなった」

 呪いみたいな祝福だな。

「呪いだなんて、やめておくれよ」

 悪い。冗談だ。

「そうだな。魔法も一つ授けよう」

 魔法か。魔王を倒すわけでは無いから強い攻撃魔法はいらないし。

「何か望んでいる事はあるかな」

 望み。前の人生は――後悔ばかりだったような気がする。悔いの無い人生を送りたい。

「そうか。なら君にはこれを授けよう」

 【魔法:Re:時世時節】を取得。

「これは君だけの特別な魔法。一日一回しか使えないけれど、時間を六時間遡る事が出来るよ」

 タイムリープみたいなものか。

「【運命の輪】から外れているあなただから出来る魔法です」

 後悔しないように――か。

「そして簡単に死なないように」

 怖い事言うな。

「魔物を含めた多種族の争い事もありますので」

 そう言われたら転生する気が失せるな。

「あなたは運命の輪から外れていますから、すぐに死んでしまう可能性がありますので」

 すぐに死なないように頑張るか。

「歓喜や希望は悲しみや絶望あってこそ、全てが上手くいくとは限らない。それはこの魔法を使ってでも言えること。それをお忘れなく。では良い人生を」

 良い人生を――ね。

 この物語の結末や大体の構成は既に決まっています。

 既に決まっている物語を書くなんて、仕事のマニュアル作成のようで辛いですね。

 徒然なるままに書ける方が楽しいです。

 人生楽しい方が続くものですよね。

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